国家間の交渉とは軍事である。

これは紛れもない事実ですし、今後も変わらないと思っているのですが、軍事と同等な威力を持つのが経済力であるということも事実です。

ただ、経済力はそれ単体では威力を発揮できず、軍事力があっての経済という武器が成り立つということでしょう。

平和ボケした人達には分からないかもしれませんが、軍事力を持たずに経済力をつけて行っても、それは食い潰されるだけの話です。

特に製造で力を付けた場合、それは他の国にとって邪魔以外の何物でもないのです。

日本が軍事にカネをかけずにここまで来られたのは、世界一の軍事力を持つ米国と同盟関係でいることができたからに他なりません。

未だに米に媚びているとか、ポチだとかと揶揄する人もいますが、一番強い人と友達でいることがどれほど幸せであるか?

まあ、私も日本はもっと国防予算を増やして、もっと自衛隊員を増やすし、防衛は自国の軍だけでやれるようになるべきだとは思っていますが、それでも米国との協調は大切です。

歴史を見れば明らかですが、戦争を一番防ぐのは同盟関係がどれほど強固であるかの一点であるといってもよいのです。

ですから、米との同盟は引き続き強固であるべきですし、これからも協調路線で行くべきでしょう。

さて、この経済力をも武器にして戦い始めているのが米です。

先週はメキシコへの関税がショックを呼びましたが、メキシコに対抗策はありませんし、こんなものはあっという間に話し合いで決まると思っておりましたので、問題ないということでメンバーにはレポートしておりました。

この件で売られている分に関しては、戻ると判断してよく、一緒になって売る必要はないとしておりました。

そして、この件は僅か1週間で解決に限りなく近い状態になった訳です。

国際情勢を見ていれば、これが問題になる話ではないということは直ぐに分かるのですが、メディアはこういう話が出てくると「トランプ野蛮だ!横暴だ!」と、違う論点で攻め立てます。

そして、経済学者は「こんなことをやったら経済が滅茶苦茶になる!」と脅します。

まあ、今までにはない手法での問題解決ですし、確かにこのまま関税を掛けたら経済は滅茶苦茶になるでしょう。

しかし、問題はそこではないのです。

手法はどうあれ、結果はどうあれ、それが実際に行われるのかどうか?

私たち投資家が知りたいのは、行われる可能性がどれほどあるのかの一点です。

そして、相場の動きを見て、予想する結果と比べどうなのかで、方針を決定すればいいのです。

私の予想は制裁関税は実行されないでしたが、相場はショックで下げている。

ならばやることは一つで、売られている銘柄を拾っていくこと。

何も難しいことはありませんし、これで目先の利益を得ることができる訳です。

ところで、何故ここでトランプ政権は強硬な手段に打って出てきたのか?

それは、米に流入する麻薬の多くがメキシコ経由で、しかも不法移民を運び屋に仕立てて持ち込まれているという事実です。

これは、何としてでも止めなくてはならないのですが、そのためにはメキシコの協力が不可欠なのです。

米とメキシコの国境は長いし、隔てるのは川と砂漠しかないのです。

もちろん山間部などもありますが、多くは川と砂漠なのです。

取り締まろうにも広すぎますし、侵入は可能なのです。

遅々として進まない国境の管理でしたが、今回の揺さぶりでメキシコは重い腰を上げましたし、効果は絶大であったと言えるでしょう。

まあ、中には出来レースだとか、文句を言っている人達もいますが、たとえ出来レースでも問題はないのです。

今回の件で「いざとなればトランプ政権はなんでもやってくる」という印象を与えられただけで、大成功であるからです。

さて、こうして発足から3年ほどのトランプ政権ですが、様々な成果を上げ続けております。

景気も株価も上昇し、他国との問題も色々解決してきました。

まあ、逆に問題が深まったものもありますが、成果の方が間違いなく大きいでしょう。

対する安倍政権ですが、残念ながら経済的成果は酷い状態ですし、最後に消費税増税で景気を破壊するつもりかもしれません。

外交は本当に上手いですし、もしかするとイランとの問題も片づけてしまうかもしれません。

ここまでやれたら、間違いなく過去最高の首相ということになりますが、それはあくまでも外交面だけの話です。

残念ですが、経済面でいえば、民主党政権よりはましだけどね・・・という程度の物です。

三党合意だから増税は実行する!とかいう話もありましたが、三党って民主党が入っての事ですが、今は無い政党ですからね・・・。

守る意味はないでしょう。

さてさてどうするつもりなのか?

このまま増税で、結局不況を作った政権として終わるのか?

減税に踏み切って景気を浮揚させた政権となるのか?

増税で景気を悪化させれば、当然改憲も出来ないでしょうし、歴史書に残るとすれば「トランプと仲の良かった首相」ぐらいですかね。




まあ、こんな状況ですので、本気で株は・・・と思ってしまいますが、それでも買われる銘柄というのはあるのです。

特に期待できるのは、業界No1とか、オンリーワンが良いですね。

そういった銘柄をピックアップして推奨しておりますので、まだまだ買いでとれる相場だとは思っています。

もしかしたら、増税は回避されるかもしれませんし、そうなれば買いで大幅な利益も期待できるでしょう。

売りは、増税を実行した後でも間に合います。

とりあえずは経済対策でごまかしますし、それが切れるころから売れば間に合うと思うからです。

増税を実行したならば空売りして行けば儲かるでしょう。

確実と思える方向が出るまでは、得意なスタイルで売買して行けばいいのです。

特に私は買いの方が得意なので、今のところは買いで対処という訳です。

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