米国株の反発により日本株も刺激された昨日の東京株式市場でありましたが、米国株は続伸していても今日の東京株式市場は軟調な展開になりそうな気配です。

結局、米はパウエル議長が利下げを示唆する発言をし、経済指標には景気に陰りが見える状態になってきました。

しかし、利下げ示唆発言がありましたので、景気悪化には先手を打って利下げをするという期待感が強くなっているために、米国株は強さを継続できたのです。

日本には利下げという選択肢はほぼないので、円高を政策金利で止めることはできないのです。

これでは日本株は買いようがない・・・。

まあ、当然といえば当然の結果です。

打てる手段としては、日銀がもっと株を買うとか、更に国債を買い上げるということになりますが、国債に関しては既に予定額が買えないほどに売り物がないのです。

国債を発行するしかありませんが、日銀の頭には財政規律の事しかありませんし、現状ではこの判断は下されないでしょう。

そうなりますと、株を更に買うという選択肢しかないのですが、これ以上日銀が株を増やすのもどうなんでしょう。

まだまだ、先だとしても、こんな調子で何年も経過していくと、実質日銀が筆頭株主になる企業が続出します。

ETFで買っているので発言権がありませんが、政策は国の物ですので、企業は国の言いなりになる可能性が高まります。

そんな状態の株を外資が本気で買いに来るのか?

これは大きな問題になっていく可能性があります。

ですから、日銀がETFの買いを増やすというのも、流石にどうかということになっていくと思っています。




これらの事情を考えていきますと、日本に残された道は内需拡大路線しかないのです。

これには、偏った経済対策でどうにかなるものではなく、国民全員の購買力向上が求められるのです。

そうするためにはどうすべきなのか?

それは、やはりどう考えても減税しかないのです。

米は大型減税で好景気を手にしました。

そして、力をつけて覇権を狙っている中国に対しての、経済攻撃の開始。

まあ、ここまで中国を放置していたのが悪いのですが、オバマ政権であれば中国の問題に気が付いても攻撃するところまではいけなかったでしょうし、もちろんクリントン氏が大統領になっていても無理だったでしょう。

ここで言いたいのは、そのぐらいの事が出来るほどに、米国経済は良くなったということなのです。

そして、イギリスもまた米と同じ路線を歩む可能性が出てきておりますし、オーストラリアもそういう路線でしょう。

それらを目にしても未だ、日本は増税をいかに実行するかしか考えていません。

特にマスコミは、いつも増税賛成を基本にした論調であり、もう手のつけようがありません。

報道番組自体も分断を煽るばかりで、本当にどうなっているのかと思ってしまいます。

とにかく、日本の政治は周回遅れであり、トンチンカンです。

多くの先進国が外国人労働者で自国民が苦しくなることを経験し、ほとんどの国がこれを制限する方向に動いています。

しかし、そのタイミングで外国人受け入れ拡大ですからね。

そして、多くの国が景気悪化への危機を抱き、減税や利下げで対応していこうとしている時に増税です。

安倍外交は素晴らしいと思っておりますが、全体的に世界が見えていないバカの集団にしか見えません。

それこそ、これで安倍首相が無能だったら、日本は終わっています。

現状、首の皮一枚でつながっているだけで、本当は相当危険な状況にあるのです。

まあ、流石にここまで悪くなれば、増税はまずいと思うでしょう。

例えば、ここで増税を実行すれば、増税後半年は経済対策でごまかせるとしても、その後は確実に景気が悪化します。

悪化しても米中の問題にすり替えるつもりなのかも知れませんが、その後の選挙では国民はこの愚かな政治家たちに審判を下すでしょう。

導入時も入れて過去4回の増税後は、毎回景気が悪化しているのです。

今回は世界景気も悪化の様相ですし、間違いなく景気は悪化するでしょう。

そして、更には日本の景気悪化が世界にも波及してしまうのです。

ですから、ここでの増税は、世界にとっても重要な関心事ですし、その件はG20でも追及されるのではないかと思っているところです。

よって、今このタイミングでの増税はできないだろうと読んでいるのですが、皆様はいかがお考えでしょうか?

という訳で、現時点では増税が出来ないし、多少は効果的な政策も打ち出されるのではないかとは思っておりますので、安いところでの売りは考えておりません。

もちろん銘柄によりけりではあるのですが、前向きな行動の方がいいだろうと思っているところです。

こんな状況でありますので、非常にやり難い相場ではあるのですが、それでも外需の影響を受けないとか、受けにくい銘柄はあります。

そういう銘柄を厳選して行けば、良策で多くの銘柄が上昇する局面を待ちつつ、相場を楽しんでいけると思っているところです。

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