前期比+0.5%で、年率+2.1%は、意外でした。
どう考えてもマイナスだろうし、年間成長率もマイナスになると予想していたのですが、これがプラスですからね・・・。
マイナス成長で増税は不能だと踏んでいたのですが、これでちょっと分からなくなってしまいました。
ただ、個人消費はマイナスでしたし、設備投資もマイナスでした。
消費税増税とは、個人消費を狙い撃ちにしたものであり、増税では更に個人消費は落ち込みます。
また、GDPは外需頼みという事になりますが、好調な米も中国との冷戦で、今後はダメージを受ける可能性が出てきます。
そして、中国は死ぬまで折れないでしょうし、今後更なる需要減は約束されたようなものです。
更にブレグジットは確実な情勢ですから、これも目先的には混乱要因となるでしょう。
あと、イラン情勢の問題と、原油高の問題も出てきております。
たとえ、GDPがプラスであったとしても、これからリーマンショック級の経済損失は避けられないと思っているところです。
そういう意味では、まだまだ回避可能な状況ですが、それにしてもここでプラス成長は予想外でしたし、増税回避は少し遠のいたのかも知れないとは思っております。
しかしまあ、今日の日経新聞を読んでいて思ったのですが、一面トップが「副業解禁、主要企業5割」と言う記事でした。
社員成長だとか、新規事業に期待と副題を付けておりますが、要するに社員に満足な給料を払えていないという事でしょう。
副業を認めるという事は良いことだと思いますが、全く情けない話としか言いようがありません。
また、「氷河期世代」職なお不安定という記事もありました。
無職やフリーターがこの世代だけで90万人もいるという事ですが、そういうのを放置して外国人を働かせる政策を採っておりますからね。
こうした人々も皆働いた上でも「労働力が足りないし、更に20年経っても難しそうだ・・・」となれば、最終手段として外国人労働者の受け入れというのもありだとは思います。
しかし、こういう問題を放置したまま、更に安い労働力を求めて外国人の導入ですからね。
一面トップの記事にもつながっていて、結局そういう環境を政府が作り上げているという事になるのでしょう。
それと、茂木経済財政再生大臣が、消費税は予定通り上げると宣言しておりましたね。
景気が腰折れする心配はないと・・・。
そもそも景気が良くないというのに、全く何を言っているのやらですが、この役職名には疑問があります。
再生ということは経済も財政も壊れているという話ですよね?
経済は壊れたところから再生したのでしょうか?

そして、財政はそもそも壊れていない。
国内で国債が消化できている内は、心配する必要は全くないのです。
日本国債のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を見れば明らかで、誰も日本国債が不履行になると思っていないのです。
壊れてもないものを再生とはいかがなものか?
だったら米国の方がよっぽど再生しなくてはならないでしょう。
読んでいて具合の悪くなるような記事ばかりでしたが、本当に予定通りの増税ならば、色々とカラ売りたいと思っているところです。
今回のGDPで違和感のあるプラス成長でしたが、こんな程度のプラスではあっという間に吹き飛ぶ事が確実ですからね。
実は、今の最大の悩みというのは、増税が有るか無いかがはっきりしていないところです。
はっきりしてくれればどちらでも良いのです。
回避なら買い、実行なら売り。
基本的には、それだけの事なのですからね。
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