一般的に伝えられているのは「米が制裁関税で10%にしている事によって、米もダメージを負っている」というものですが、米が10%の関税をかけているのは、中国以外からも調達可能な品目であり、実はそれ程ダメージはないのです。
そのことに気付いている中国は、値段を合わせるしかなく、値引きや補助金などで対応し、実際に米に輸出されている値段はほとんど上がっていないのです。
ですから、単純に中国が身銭を切っている状態で、米は関税分の収益が国の懐に転がり込んでいる状態なのです。
そして、今回の25%への追加関税ですが、これもまたこういう上手さもあるのではないかと思っているところです。
ただ、米の狙いは中国潰しなのです。
メディアは「貿易摩擦による貿易戦争」だとしておりますが、それは名目に過ぎないのです。
思い出して頂きたいのですが、米は中国に進出している企業に対し、帰ってこいと言っていましたし、実際にそうしている米国企業は多いのです。
ちょっと考えれば分かることですが、これによりサプライチェーンが完全に変化しているのです。
そして、変化したサプライチェーンは、そう簡単には変えられないし、変えるつもりは無いのです。
ですから、今回の通商交渉で、中国は譲歩せざるを得ないのですが、譲歩したところで帰ってきた米国企業が再度中国に進出することは当分ないでしょうし、10%の関税も撤廃することはないでしょう。
中国を儲けさせると、どんどん軍拡して領土を拡張しようとしてきます。
米が一番恐れているのは、ここなのです。

ですから、軍拡させないために中国経済の弱体化なのです。
実弾飛び交う戦争とは違いますが、これは明らかに戦争であり、相手を潰すまで戦うのが戦争ですから、これで戦いが終わるはずもありません。
中国もその辺は認識していると思いますが、とにかくWTOのルールを完全無視の違法国家ですからね。
米の要求を完全に呑むかどうか?
まあ、25%関税では中国は即死状態に至るでしょうし、要求を呑むしかないでしょう。
ですから、明日までには通商交渉で合意したというような流れになって行くのだと思っています。
ただ、合意したとしても、それを守るかどうかは分からないのが中国なので、いずれまた「約束を守っていない!」という事になり、再度制裁関税の話が出てくるでしょう。
中国は米を舐め過ぎた。
まあ、結局はこういうところなのだと思っていますが、日本がどちら側につくべきかは火を見るよりも明らかです。
ですから、衆参ダブル選挙が噂されておりますが、親中の代表格である二階氏とその周辺は個人的には当選させてはならないと思っているところです。
さて、今日はもう一つ気になる事がありました。
日本の景気は確実に減速しており、このままではマイナス成長が確実です。
世界景気も確実に減速方向ですし、当然このまま増税では令和は不況での始まりという事になりかねません。
景気が良いならば、増税もまた然りだとは思うのですが、景気が悪くなって行く中での増税というのは、どう考えてもおかしな話なのです。
しかも、増税が消費税という事ですから、弱者を狙い撃ちにしたものです。
こんなバカな政策があって良い訳がないのですが、今日の日経新聞では、景気減速を認めつつ「このままでは消費税増税延期論が再燃しかねない」と増税延期を危惧する論調でした。
バカもここまで来るとめでたいとしか言いようがないのですが、消費税増税に反対の論調が新聞各社から消えたのは、新聞が軽減税率適用となってからです。
マスコミをカネを餌に味方につけて、反対論を書かせない・・・。
本当に酷いとしか言いようがないですね。
一人でも多くの国民が、この馬鹿げた状況に気付き、増税は回避させるべきでしょう。
そして、回避が現実のものとなれば、景気は上向くはずです。
まあ、単に延期では無理ですけどね・・・。
とりあえず、消費税を増税したいのであれば、インフレ目標の2%を超えてからとすべきでしょう。
さて、暗い話ばかりしてしまいましたが、株は売りなのか?それとも買いなのか?そして行動すべきはいつなのか?
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