月内最終受け渡し日という事もあり、今日も軟調な東京株式市場ですね。

大型連休明けは株価は上昇しているという見立ても出てきておりますが、単純に連休が怖いという投資家が多く、いくら高いと言われても乗り切れていないというのが現状でしょう。

私も実際高いだろうとは思っているのですが、一応リスクについてはおさらいしておく必要があります。

昨日はブレグジットについてでしたが、今日は中国についてです。

今の中国は、確実に景気が悪くなっており、このままではまずいと判断した中国当局は減税と財政出動で乗り切ろうとしておりますが、これは資本主義社会において至極真っ当な政策であり、正解でしょう。

景気が悪くなってきているし、更に悪くなろうとしているのに増税をしようとしている日本よりも、まともな判断ですし、見習うべきでしょう。

ただ、これで中国が復活するのかとなりますと、これは全く別の話となります。

先にも申し上げましたが、これは「資本主義社会」においてのまともな判断であり、共産主義で一党独裁の国家には通用しないのです。

そもそも共産党幹部は、カネが出来たらどうにかして海外に持ち出す事しか考えておりませんし、大事な身内は移民させる事しか考えていません。

中国を発展させ、子孫が幸せに暮らしていける国を作ろうとはしていないのです。

限界まで吸い上げて、壊れる前に蓄財して逃げる事しか考えていないところに明るい未来がある訳がないのです。

今回のバラマキ政策も、結局は庶民にまではカネは回らずに、ゾンビ企業が増えるだけなのです。

しかし、株価は騰がっている。

ここを解説しておかないと、これまでの説明がおかしいことになりますが、これにはちゃんと理由があるのです。

主な理由は、株価が下がっており、そろそろ買い場ではないか?という思惑があったところに、当局が投資を促進するような政策を打ち出したこと。

また、株式投資のための貸し出しを強化しており、手持ちの10倍まで取引している個人投資家が増えているという事もあるようです。

所謂レバレッジが10倍の状態ですが、株で10倍の取引をすればどうなるのか?

これはもう火を見るよりも明らかでしょう。

騰がる時は勢いが良いのですが、下がる時は更にその何倍もの速度で下がります。

まだ買っている状態ですが、誰もが警戒し始めている様ですし、どこかで手仕舞いしようと模索している状態のはずです。

それが直ぐに訪れるかどうかは分かりませんが、手仕舞いの動きが出れば恐ろしい結果になりかねません。

特に中国の個人投資家は、米中貿易戦争がうまい具合に手打ちになるのではないか?

そんな思惑を持っている様なのです。

まあ、世界中の投資家が、そんな思惑を持っている節がありますが、今までのトランプ大統領の行動を見ていて、どうしてそんな予測ができるのでしょうか?

何処からどう見ても、手打ちなんてありえないのです。

また、どうしてこんな危ない取引に個人が手を出しているかと言えば、それは景気が悪いからです。

景気が悪くカネが無くなってきているが、手持ちのお金を何とか増やしたい・・・。

そんな思惑が強く働いている様です。

日本人には出来ない判断ですが、彼らはそういう判断を下している様です。

ですから、中国株が上昇している内は良いのですが、下げ始めたら怖いと思って見ておくべき市場でしょう。

大阪G20で米中首脳会談が行われるかどうかは分かりませんが、危機となるとすればその辺りかな?とは思っています。

結局、手打ちも何もない可能性が非常に高いですからね。

という訳で、非常に気になる状態ではありますが、今のところはまだ大丈夫との判断です。

まあ、あくまでも「今のところは」であり、いずれはOUTでしょう。




ですから、今は買いで良いと判断しておりますが、控えめにしなくてはならないし、動きはしっかりチェックしておく必要があると思っているところです。

ところで、4563アンジェスが決算悪で売られておりますね。

アンジェスは推奨銘柄でもあるのですが、メンバー各位には800円前後の買いと、850円付近の売りで回転させるよう指示を出しています。

そして、次はどうすべきなのか?

そもそも、この会社の決算に期待して買いに行く方がおかしいのです。

何であそこを買いに行くのか全く意味不明でした。

ポイントを抑えれば、非常に儲けやすい良い銘柄です。

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