誰に聞いても連休前に株は売っておけと言われますし、売る事ばかり考えている投資家が多いのだろうなと思っているところですが、一人ぐらい強気の奴は居ないのでしょうか?

そんな環境をどう思っているのかと言いますと、一人も強気の奴が居ない相場というものは、実に心地が良いです。

今は誰も買えと言わない相場ですが、逆を考えてみましょう。

「早く株を買え!」と皆が言っているような相場がどうなるのか・・・。

言うまでもないのですが、大抵は天井か、天井付近なのです。

そして、買い残が溜まると、悪い材料にスポットを当てだして、相場は崩れて行くのです。

それまで誰も悪いと言わなかった様な事柄も、全部悪い方向で報道されて行きますからね・・・。

そんな訳で、誰も良い話をしない今は、決して底には見えませんが、買い場であろうと私は思っているのです。

確かに5月は怖いです。

所謂Sell in MAYですし、株価も安いところではありませんからね。

しかし、故に空売りが入ってくるし、買いは入ってこないのです。

カネを持っているところから見れば、今の相場で売り仕掛けと、買い仕掛け、どちらが効率的でしょうか?




誰もが売りだと思っている相場ならば、買い仕掛けが正解なのです。

売り仕掛けは買い方が追い詰められて投げさせられるから美味しいのです。

今の状況で売り仕掛けをしても、全く美味しくないので、売り仕掛けはないと言うのが私の読みです。

さて、ここで一つ重要な材料の解説をしておきましょう。

それはブレグジットです。

イギリスの法律では3月29日に離脱となっており、それを修正する法律は成立しておりません。

メイ首相が、勝手にEU側と話し合って、勝手に延期を決めただけです。

しかし、イギリス国内では、既にこの延期は違法であるという訴えも出ているみたいです。

また、離脱修正案は3度も否決されているのですが、それは永遠に離脱できないような悲惨な修正案であるからです。

そして、保守党内で合意できないので、労働党にも働きかけている状態のメイ首相ですが、労働党からも反発が出ています。

その結果として起こっているのが、両党ともに離党者がどんどん出ているという事実です。

そこで、メディアの論調というものを見て行きますと、概ね「合意無き離脱はとんでもない」というものです。

メディアがそう言っているのですから、きっと多くの日本人はそれを鵜呑みにしています。

しかし、メディアというのは、常に大企業からカネをもらって生きている寄生虫のようなもので、宿主に迷惑をかけるような報道はしないのです。

常にこのバイアスがかかっているという事は理解しておくべきでしょう。

さて、メディアの事を理解した上で、もう一度イギリスの現状に戻ります。

現在、イギリスは二大政党で占められているとの認識かと思いますが、実はブレグジット党というものが台頭してきており、最新の世論調査によりますと、ここが第一党の支持率となっております。

保守党も、労働党も離党者が相次いでおり、このブレグジット党に合流している議員が増えているそうです。

この結果、イギリスは二大政党政治が終焉を迎えようとしておりますが、なぜそうなっているかと言いますと、メイ首相が離脱をしたくないという意思を持ってEUと交渉しているからと言えます。

結局、EUはイギリスを手放したくないのです。

EUに対する出資金は月10億ボンドでドルにして130億ドルでしょうか。

この額はEUの予算の11%程になります。

これがなくなればEUは困るのです。

ですから、ギャーギャーやりながらも、だらだらと引き延ばされている状態なのです。

しかし、この状況は間もなく終了する可能性があるのです。

イギリスではブレグジット党が第一党となる可能性が出てきており、ここは強固な離脱派です。

そして、離脱派3月29日をもって終わっているという主張です。

という事は、5月28日のEU議員選挙には不出馬ですし、投票もしないという事になります。

そして、それをはっきりさせるためには、その前に合意無き離脱という事になる訳です。

ですから、5月に入ると、いきなり合意無き離脱という話になる可能性があるのです。

さて、問題はここからです。

皆さんのイメージの多くはメディアによって作り上げられております。

もちろん違う人も居ますが、多くはそのはずです。

そして、その多くの人は合意無き離脱となれば、大変な事態になるとイメージしているはずです。

何かこの状況に思い当たる節はありませんか?

そう「トランプは当選しない!当選したら大変な事になる!」という根も葉もない報道です。

確かにトランプ氏は品が無いように見えましたが、私は彼が当選する可能性は十分にあると思っていました。

また、株価が荒れるという事には懐疑的であり、どちらかと言えば買いをお勧めしておりました。

その結果、株は上昇となり、売りで大損した投資家が続出しました。

さあ、ここで合意無き離脱です。

本当にメディアが伝えるような地獄になるのでしょうか?

株価は本当に下がるのでしょうか?

まあ、目先はショックが出るかも知れませんが、そこは買いになるのではないでしょうか。

とりあえず、一般人はともかく、プロたちは下がると思っていないのではないでしょうか?

本当に下がると思うならば、合意無き離脱が迫っている今、株価は下がり始めているのではないでしょうか?

今ここで高いという事は、売りを誘う罠。

そんな感じで今の相場を見ているところです。

最後に、今週末から大型連休となる訳ですが、海外の相場は通常通りに動いておりますので、連休中も要所要所でレポートして行く予定です。

大きな変化が無くとも、メンバーには4月30日と5月3日はレポートする予定です。

また、知っておくべき大きな動きや、注意すべき時事ニュースがあれば、解説して行きます。

相場が動いている限り、日本がお休みでも私は完全に休むつもりはありませんので、その辺はご安心ください。

レポートを見てもほとんど動けないと思いますが、休み明けの心構えはしておくことが出来ると思います。

という訳で、とりあえずはブレグジットの行方が一番気になっておりますし、この対応を上手くやることが大事だと思っておりますので、特にこの辺に動きがあればレポートして行きたいと思っております。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。