昨日はそこそこ強かった東京株式市場でしたが、今日は一転売りで始まりましたね。

潜在的な悪材料は何も片付いておりませんし、売りの原因を考えるとあれもこれもと思い浮かぶのですが、昨日は今年度予算が確定し、消費税増税対策に2兆円というものが盛り込まれておりました。

要するに、2兆円以上の消費の落ち込みがあると思っての対策費であり、本当に馬鹿げているとしか言いようがありません。

増税せずとも消費が低迷する可能性が高まってるのに、いったい何をやっているのか・・・。

今出ているデータだけでも、GDPがマイナス成長になる可能性が高いですし、今後は雇用環境も悪化しかねない状況です。

官僚と政治家は、中国が大型景気対策で復活するとでも思っているのでしょうか?

EUが不況から抜け出せると思っているのでしょうか?

ドイツ銀行が何事もなく復活すると思っているのでしょうか?

はっきりと予想しておきますが、これらは全てOUTです。

問題となるのは時間だけであり、中国は共産党が解体されるでしょうし、EUも崩壊するし、ドイツ銀行も破綻か身売りでしょう。

EUでは苦しくなったイタリアが、G7としては初めて「一帯一路」に参加を表明しましたが、それだけイタリアは苦しいのです。

EUに金融政策を奪われ、本来もっと緩和しなくてはならないのに、それが出来ないというのが大きな問題で、はっきり言ってイタリアは破綻寸前です。

まあ、中国も破綻寸前であり、破綻しそうなところが手を組んでも破綻しかないので、実質的に何の意味もない事かとは思うのですけどね。

とにかく、EUは既にボロボロです。

調子が良かったドイツも、ドイツ銀行の問題が日に日に大きくなっておりますし、良いところなど一つもない状況になりつつあります。

その沈みゆく船から逃げたいのがイギリス。

まあ、そんな構図なのではないかと思っているところです。

EUが生き残る道はただ一つで、参加国が国を捨ててEU合衆国になるしかないと思っていますが、言葉も文化も違う国が一つになるのは実際は無理でしょう。

EU発足当時のドイツ連邦共和国(統一後のドイツ)、ベルギー、フランス、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、英国、アイルランド、デンマーク、ギリシャ、スペイン、ポルトガルの12ヵ国だけであったならば、まだ何とかなったかも知れませんが、ここまで加盟国が増えたらどうにもなりません。

ですから、崩壊は時間の問題であり、崩壊しないと思う方がおかしいでしょう。

ただ、流石に崩壊までを予想している投資家は少ないかも知れませんが、多くの金融関係者はこういうことをリスクとして捉えているはずなのです。

EU崩壊となればショックはショックなのですが、予想された事象で相場にショックは起こらないのです。

おそらく、今の相場であるならば、そうなる前に株価が織り込んでしまうでしょう。

まあ、織り込む値段と時期が問題なのですが、とにかく空売りが溜まってきておりますし、下げるとしてもじりじりであろうし、材料株も巻き込まれるとは思いますが、意外と元気な銘柄が残った状態での下げではないかと思っているところです。

さて、少し話を戻しますが、これから危機が起こるのは明々白々なのです。

ですから、米は先行して利上げを見送っているのだと思います。

金融政策が株価も見ながらというのは、おかしいという意見もありますが、市場と対話しながらの金融政策は決して悪いものではないと思います。

もちろんコントロールされては困りますが、微妙なところでは市場の意見を聞くべきだと思っています。

日本も少しは見習うべきなのです。

この局面で消費税増税ほど、愚かな話はないでしょう。

本当にやるなら、株は全売りで良いでしょう。

しかし、ここで一つのジレンマがあります。

こんな分かりきった決断が本当になされるのか?

なされたとして、本当にそれを信じていいのか?

実行は10月ですし、極端な話を言えば、直前の撤回もあり得るのではないか?

いくら準備をしても、景気が最悪の状態に落ち込んで行っている状態になれば、流石に実行までは出来ないのではないか?

と、まだまだ書きたいことはありますが、とにかくこうしたジレンマの中で、どうやって株で利益を得て行くか?




難しいのですが、基本的には無理をしない事であり、いつでも売りに入れる余力を残しながらの買いで良いと思っているところです。

もちろん買うのは押し目で、今日はいい感じで仕込める銘柄がちらほらあります。

こういう弱い時に弱気だと、儲けられないし、こんなところで売るとやられる相場だと思っています。

昨日ご紹介した6033エクストリームは小幅反落しておりますが、こういうところはまた買って良いだろうと思っているところです。

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