所謂時系列ですが、これだけは何年経っても読み切れません。
昔、暴落すると予想したある投資家が、空売りをしたのですが、いつまで経っても上昇が止まらないのです。
そんなに騰がるはずもない相場だとは私も思ったのですが、どんどん騰がるのです。
そして、追証になっては入金を繰り返し、1年後には破産してしまいました。
その後、その投資家の予想通りに下落して、耐えていれば大儲けだったのですが、時系列を読み切れなかったためにそうした事態を招いてしまったのです。
買いの場合は、最大損失が見えるために、いくら下げようとも手の打ちようはあるのですが、売りの場合は損失が青天井ですからね・・・。
買いと売りならば、売りの方がスピードが早く、さくっと儲けが出しやすいというのが相場の常識ですが、「買いは家まで売りは命まで」という相場格言があるように、一歩間違えれば殺されるのです。

これが助言者として、私が安易にカラ売り推奨をしない最大の理由なのですが、要は時系列が読み切れないと売りでは勝てないのです。
例えば、今の相場ですが、おそらく売っておけばどこかでは利益が取れます。
我慢しきれれば近い将来ほぼ間違いなく大きな下げに見舞われるでしょう。
下げの理由は山ほどありますし、売りで勝てるのでしょうが、正直言って時系列は全く読めてません。
一応、一発逆転の材料もありますし、売りで勝てるとは頭では分かっているのですが、売る気になれないのはその辺も絡んでの事です。
下げる要素はこれまでも何度もレポートしてきておりますので、詳しくは過去のブログを参照して頂きたいのですが、中国の没落、ブレグジットと、それに絡む欧州の混乱。
そして、国内では消費税増税という悪行がなされようとしている点です。
これらが最悪の時系列で並びますと、世界は大混乱に至りますので、その場合は売りで対処していけば良いのですが、今のところはこの並びが読み切れないのです。
一応最悪の並びを解説しておきますと、米中通商交渉がだらだらと長引き、期待と不安が入り乱れながら堅調な相場が続き、ブレグジットものらりくらりと延長する様な状態のまま5月を迎え、日本が消費税増税を決断した場合です。
中国の没落は、米中通商交渉がどうなろうと避けようがない状態ですし、ブレグジットも避けようがないでしょう。
ですから、必ず混乱は起こるのです。
問題は、混乱が消費税を増税する前に行うかどうかなのです。
混乱を予期して延期で中立。
中止で株高。
減税なら暴騰でしょうけれどもね。
とりあえず注目して欲しいのは、危機を察知した中国が消費税減税に動いた点です。
どうしようもない国ですが、政策的には正解です。
景気が悪くなりそうなら減税が正しい判断であり、ここは日本も見習うべきなのです。
とりあえず、1−3月期の国内GDPは、おそらくは酷い数字になると思います。
最悪の場合はマイナスにまで沈むでしょう。
この時点で消費税増税を中止に出来れば、まだ上昇の機会は続きます。
延期の場合は微妙で、国民は身構え続けるだけですから、株価的には中立ですが、いずれ中国が倒れるので、最終的にはマイナスに向かって行くでしょう。
ですから政策次第ではあるのですが、株価の行方は流動的であり、現時点で売りの判断は出来ないです。
条件が整う様であれば、空売りも推奨して行きますが、目先の流れとしては株高ですので、今は買いで利益を求めるのが良いと思っているところです。
まあ、それでも生き残れないだろうと思っている銘柄はあります。
例えば、9434ソフトバンクですが、携帯電話の契約件数が今後伸びて行くとは到底思えません。
また、国策として携帯電話料金の値下げ要請圧力、ファーウェイ排除の設備投資が重くのしかかります。
中国のスパイ企業であるという疑いが強くなって行く可能性もありますし、先行きが明るいはずがありません。
今は何とか頑張っているのですが、いずれ売られる日が来るのは明らかだと思っています。
まあ、それでも時系列が読み切れないので、現時点で売ろうとは思っておりませんが、売っておけばどこかでは取れる銘柄だとは考えています。
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