米国株は米中通商協議に期待する向きがある様で、思ったよりも上昇しておりました。

中国は既に経済的に困った状態に至っているので、協議と言っても米の要求を飲むかどうかだけであり、飲むしかない状態であるのです。

ですから、米にとっては今と変わらないか、有利になるだけの話ですから、それはまあ期待しても良いところではあります。

問題は中国の発展はこれ以上は望めない点で、間違いなく弱体化への道を辿っているのです。

その影響として分かりやすく現れてきているのが、確実に売れなくなっているiPhoneです。

元々iPhoneの高機能・高価格化が行き過ぎており、売れにくい状態になっていたのですが、これに加えて中国の問題が重なってappleの決算が不調になって行っているのです。

その結果として株価は急落し、時価総額が大幅に減少となりました。

中国に進出している日本企業の多くも苦しくなると思うのですが、この影響が出てくるのは3月以降でしょうかね・・・。

そう考えますと、やはり今年の春は相当厳しい相場になるでしょう。

引き続き中国関連企業、中国進出企業、中国輸出依存企業等は注意が必要でしょう。

また、大分苦慮しているのが日に日に悪化して行く日韓関係です。

昨日のブログで書いた様に、付き合う必要はないし、これを機に離れれば良いと個人的には思っているところではありますが、やはり日本への経済的な影響がどこまで出るのかが分からないのです。

中国に比べたらそれ程でもないのでしょうが、影響が全く無い訳ではありませんからね。

例えば、韓国は半導体を製造するのに必須のフッ化水素を日本から輸入しなければならないのですが、これの輸出を日本が止めれば韓国の半導体は製造できなくなる訳です。

当然フッ化水素を売っている企業はお得意様を失う訳ですから、目先大損失となる訳ですが、その分国内の半導体製造が伸びれば損失はペイは出来るのです。

ただ、国内半導体製造業が設備投資をしてまで増産するかは分からないですからね・・・。

国を挙げて韓国とは付き合わないとして、国が導体製造をバックアップするとまでやれば、問題はない事だと思いますが、とりあえずは輸出しないとなれば、その分の経済的損失だけがピックアップされてしまう訳です。

考えようによっては日本にとってはチャンスなのですが、全ては取り組み次第であり、相場はそこまで考えてくれない可能性が高いですからね・・・。

強気の相場ならば、想像力豊かに連想ゲームの如く、あちこちに手が伸びるのですが、今のような弱気の相場ですと、あれも悪いこれも悪いと、粗探しを始めてしまうのです。

さて、どちらを向いて行くのでしょうか?

どうも日本はこういうチャンスをつかむのが苦手ですからね。

いつも気を使い過ぎていると言いますか、どうもダメなのですよね。

まあ、諦めずに注目を続けたいとは思っているところです。




さて、このappleの時価総額減少の反面で抜き出てきたのがAmazonですね。

年末商戦も好調で、株価は上昇し、遂にappleを抜いて時価総額世界1位(7970億ドル・約87兆円)に躍り出ました。

Amazonの影響で従来型の小売業は苦戦していると思いますが、これも時代の流れでしょうし、当分この流れは変わらないのでしょうね。

今後は一人勝ちになるのか、それとも他の企業と競争が激化して行くのかに注目したいところです。

後は、何気に原油価格が50ドルを回復しておりましたね。

原油安は中国の消費が大幅に落ちている事の表れでしたが、先日の42ドル台というのは、やはり仕掛け的要素があったのでしょう。

何処が落ち着き所なのかは分かりませんが、動きから察しますと、50ドル付近が居心地が良いのではないかと思っているところです。

まあ、中国経済はまだまだ落ち込むと思いますし、先々は安いと思いますけどね・・・。

引き続き原油価格の推移も注目して行きたいところです。

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