米中冷戦という言葉が出てきましたが、私は完全に戦争だと思っておりますし、実際に南シナ海辺りで軍事衝突が起こってもおかしくはないと思っているのですが、最近出てきたのは「Gray War(灰色戦争)」という言葉です。
要するに、戦争と、冷戦との間のような感じだと思うのですが、一番的確な表現でしょうね。
この位、米中対立は激化している訳ですが、両国とも核保有国なので、本格的な戦争にはならないと思っています。
ですから、実際に行われるのは経済戦争になるのですが、中国に勝てる要素は全くありません。
米は完全に戦争モードで、中国に5つの宿題を投げついておいて、ファーウェイのCFO逮捕とか、全く手を緩めるつもりがありません。
中国はベタ降りで、米の要求を全て飲むか?それとも捨て身で戦いを挑むか?しかないのですが、いずれにしても大幅な弱体化は避けられないはずなのです。
この弱体化が世界経済にどれほどの影響を与えるのか?
有識者が色々な意見を述べておりますが、的を得ていると思えるようなものはありません。
的を得ていると思えるのは、あくまでも中国が弱体化するか、共産党が潰れるかという中国の状態の予想であり、その結果の世界経済に関しては未知でしかないのです。
これは株式市場にとっては痛い状況で、先行きが読めないという事は、投資も出来ないという事です。
また、これに加えて欧州が荒れまくっており、イギリスはブレグジットを決断できずにもたもたしておりますが、これは要するに移民は受け入れたくないが、モノとカネは自由に取引を続けたいという要望から生まれているのです。
欧州連合に入ってヒトが自由に入ってくるようになった結果、治安悪化と、医療崩壊を招いている訳で、それに怒ってブレグジットを選択したものの、そうなればモノとカネも自由に動かせなくなる訳です。
美味しいとこ取りをしようと思っても、余裕のないEU各国はそれを了承する訳もなく、ブレグジット自体が空中分解しようとしているのです。
やはり何かは犠牲にしなくてはならないのですが、EUという枠組みがもたらしたものは、結果として混乱でしかなかった訳です。
多くの加盟国は、人が自由に入ってくる状況に嫌気がさして居るのです。
一番富を享受してきたドイツさえも、最近では移民が多過ぎておかしくなっており、メルケル首相もレームダックと化しました。
フランスはご存知の通りの大混乱で「Frexit(フレグジット)」なんと言葉も出てきましたし、イタリアも財政問題で大変な状態です。
近い将来EUは空中分解となる可能性があり、これが世界経済に与える影響が懸念されているところです。

こうした面からも、投資に向いた状況ではないと言えますが、それでも生きているのが株式市場です。
今は何が起こってもおかしくない状況であり、強気で行動できる状態ではないのですが、それでも動く銘柄はありますし、今のところは銘柄を選別して行けばやりようはあると思っているところです。
例えば、先日ブログでもご紹介した6182ロゼッタは好調ですが、他にも魅力的な銘柄はあるのです。
銘柄を選別し、より良い銘柄に切り替えて、厳しいながらも利益を目指して行けば良いと思っているところです。
まあ、世界を見ていると、売りに転ずるしかない状況になるかも知れませんけどね・・・。
それでもまあ、今のところはまだ買いで行って良いと思っているところです。
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