しかし、その状況を見ながら、有名投資家は買い場だと考えている様で、週末の夕場は先物に大分買いが入っていた様ですね。
私自身も日本株は下げ過ぎだし、買い場であろう・・・という考えもあるのです。
しかし、どうしてもここで買いに動きたいとは思えないのです。
理由は、依然として高い空売り比率です。
どう考えてもここまで下げれば買いが入ってきてもいいはずなのですが、あそこまで叩いても尚空売り比率が48.4%ですからね。
これはもう異常としか言いようがありません。
また、売買動向ですが、先週の下げを主導したのは欧州系のマネーと、欧州経由のオイルマネーだったようです。
懸念として中東情勢の悪化であるとか、欧州の不調がある訳ですが、単に懸念だけではなく、その懸念は現実のものになりつつあるのではないか?
確かにテクニカル的には買い場だと思っていますし、いつも不安を煽っては酷い相場が作られるのですが、今回は不安を煽って終わりという訳でもない様に思えてならないのです。
以前にギリシャ問題がありましたが、あれは潰れても何ら問題のない程度の小国が悪材料となり、信じられない位に株が売られました。
当然あれは買い向かったのですが、不安というただそれだけであそこまで落とせるものなのか?という相場を見せられました。
結局は買い下がって正解ではあったのですが、本当に酷い相場であったと言えます。
これ以外にもブレグジット騒ぎであるとか、トランプ当選騒ぎだとか、色々あったのですが、今の相場で気になるのは、明らかに大きな問題があるのに、それ程メディアが騒いでいない点です。
もっと騒いでぐちゃぐちゃにしても良いのではないか?
そんな風にも思えるのですが、積極的に情報を収集して行かないと、何が原因で下げているのかも分からないような状態なのです。
それであれほどの下げですからね・・・。
多くの投資家は、この下げで追証になっている訳ですし、反発したとしても戻り売りで頭は重いでしょう。
上昇するにしても相当な調整が必要であり、当面は苦しいと言わざるを得ませんし、中東や欧州で新たな騒ぎが起こってもおかしくない状況です。
まあ、こんな値段まで売りましたからね・・・。
買い目線で見れば、買い下がれるなら買いと判断したいところです。
しかし、今の相場の空気は明らかにおかしい。

ここまで下げてしまった相場ではありますが、この感覚がどうしても買いの手を鈍らせるのです。
まあ、とにかく手に握られていたナイフは落ちてしまったのです。
床に突き刺さってから、落ち着いてナイフを手に取り、そこから反撃で良いのです。
一見すると、既に床に刺さったかのようにも見えますが、まだ分からないと思っているところです。
ただ、一つのポイントとしましては、来週は米中間選挙があります。
これで共和党が勝ちますと、調整していた株は一気に上昇に転じる可能性があります。
来週は225のSQですし、ここまで下落しているものを更に売り仕掛けするよりは、買い仕掛けの方が未だ可能性がありそう・・・。
とは思っています。
ただ、選挙で共和党が負ければ続落の可能性もあるかとは思っています。
普通、景気がここまで良ければ負けるはずもないので、どう考えても共和党が勝つであろうと、内心では思っているのですが、比較的冷静な分析をする専門家ですら五分五分と言った感じですからね・・・。
結果はどうなるのか?
まあ、とにかくここで反発だとしても、ナイフは未だ落下中の可能性があると思っています。
買っておけばいずれ勝てるとは思うのですが、今は刺さるのをじっくりと待って行けば良いと思っているところです。
理想としましては、極端に下がらず、極端に上がらない相場で、材料株が主役になって行ってくれる事なのですけどね。
これから面白くなりそうな良い銘柄の話も入ってきておりますし、全体はとにかく落ち着いてくれさえすれば良い。
そんな風に願いながら、今日も相場を観察しているところです。
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