昨日の東京株式市場は、目立って悪材料があった訳ではないのですが、225の下げは600円を超えました。
理由を探っても、しっくりくるものは何もないのです。
確かに上海は下げておりましたが、前日の大幅高の反動であろうし、NYダウ先物も大した下げではありませんでした。
それでも225は600円以上も下げたのです。
その後、米国株式市場ではNYダウが500ドル以上下げて始まり、これを先取りしていたのか?とも思うような場面もありましたが、それにしても材料はキャタピラーの決算であり、東京株式市場が動いている間には明らかになっていない材料です。
まあ、明らかになる前に動くという例はいくらでもあるのですが、それにしても真っ先に反応すべきはNYダウ先物であろうし、どうにも納得のいかない下げでした。
その後、米国株は大引けにかけて値を戻し、NYダウは0.5%程度の下落で、大した下げにはなりませんでした。
その結果もあり、225先物はやや反発しましたが、600円も下げた割には戻れなさすぎでしたし、今日になって取引が始まってみれば、更にその上げ幅は小さなものになっており、微妙な反発の状態で午前10時を迎えております。
昨日の下げを明確に解説しているところは見つけられませんでしたし、解説があったとしても納得できるようなものは一つもありませんでした。
単に売り仕掛けとしても、何の悪材料を利用しているのかが分かりませんし、そもそもなぜこのタイミングなのかが分からないのです。
SQ直前ならば分かるのですが、未だ2週間ちょっとありますからね・・・。
という事は、SQ目的ではなく、何かの日程であるのか?
一番怪しいと思えるのは、今週末の安倍首相の訪中で、ここで「中国との間にしてはならない約束をしてくるのではないか?」という疑念です。
今や米国のみならず、ほぼ全ての先進国(この表現は好きではありませんが)が中国を攻撃している状態なのです。
そこへ助け舟を出すような約束をするのはいかがなものかと、このブログでも何度も取り上げてきましたが、これが現実の物になるとすれば、確かに日本売りは正解だとは思います。
安倍は習近平と既に約束を交わしている・・・。
だとするならば、この値段でも売りが正解である可能性はあります。
もしくは、そんな馬鹿な事をするなよ!という株式市場のメッセージかでありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
企業業績的に見れば、今は大変割安ですし、買って良いところですが、この許されざる約束が行われるのであれば、これは完全に裏返ってしまう話となるのです。
これまでの安倍外交については高く評価してましたが、ここへ来て一番大事なところで一番大きなミスをしでかすのか・・・。
あり得ない事だとは思いますが、今の下げを見ていると現実のものになりそうで恐ろしくなってしまいます。
とにかく、中国の非道をメディアが伝えないのです。
日本のオールドメディアというは、所謂「朝日、読売、毎日、日経、産経」ですが、特に朝日の影響力は大きく、大手テレビ局は全て朝日ベースの報道を原則としているのです。
そして、この朝日の論調ですが「米に虐められて弱っている中国に助け舟を出すべきだ」というものであり、報道各社はこの流れに乗った報道しかしません。
ですから、テレビと大手新聞しか見ない多くの国民は、中国の非道を知りもしないし、今世界からどういう目で中国が見られているかも知らないのです。
政治家の多くは、中国の非道に気付いているはずなのですが、世が騒いでいないから無視という事にし、中国に進出している日本企業を助けるためとか、適当な理由で中国に接近しようとしている可能性はあるのです。
そう考えますと、今週末の訪中で日本が奈落の底に落とされる可能性はあるなと。

ただ、これを先取りして空売り・・・。
流石にそれはやり過ぎではないかと思うのですけどね。
基本的に割安なのですし、これで下手な約束をせずに、評価の高い外交をやってくれば、株価は上昇するでしょう。
ですから、やはりこの段階で空売りは、いくら何でもやり過ぎだと思うのです。
今やれることは、ポジションを少なめにし、売るしかない様な下手な外交をしてしまったら、売り転換して行けば良いだろうと思うところです。
まあ、トランプ氏と綿密に連絡は取っているはずですし、下手な約束はしてこないとは思うのですけどね・・・。
分からない事が多く、判断に迷うところですが、とにかくいかようにも対応できるように余裕は持たせておくべきだと思っているところです。
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