何故気になるのかと言えば、最悪の場合はサウジと米との関係に亀裂が入り、経済制裁が発動される可能性もある事件だからです。
殺されたのが反サウジのジャーナリストと言いますか、活動家のジャマル・カショギ氏で、米国に亡命していたのですが、彼がトルコにあるサウジ大使館で殺害されたのです。
世界では邪魔者は消すという暗殺行為は普通にありますが、大抵は疑わしいと思われても、確証は得られないものです。
最近も何件かありましたが、乗っている飛行機が墜落したり、交通事故を起こしたり、崖や高い建物から転落したり・・・。
とまあ、普通は誰がやったか分からないように工作するのです。
ところが今回の殺害は、どう考えてもばれる雑なやり方なのです。
本気でばれないと思ってやったのか?
わざとばれるようにやったのか?
殺害時の音声録音とかも出てきている様ですし、ばれないと思っていたというよりは、嵌められている可能性の方が高そうですけどね・・・。
何故にこんなことが起こるかと言えば、サウジの現在の皇太子はかなり強引な政治的行動をとっており、他の候補であるとか王族であるとかを強引に財産の没収なども含めて圧力をかけるなどして、多くの王族から恨まれているのは確かなのです。
上手くやり込めればやり手という事になるのでしょうけれども、これほど強引ですと、どこでどんな画策が行われても不思議ではないのです。
また、怪しいと思うのは抑圧されているサウジ内だけではないのです。
どうもタイミングがおかしいのです。
今は米の中間選挙前ですからね・・・。
ここでサウジと米の関係が悪化すれば、間違いなく米にも痛手なのです。
事件が起こったのは反米のトルコ・・・。
裏で糸を引いているのは、実はCIAとか・・・。
CIAには反トランプが沢山いるらしいですからね。
現時点では何とも言えないところですが、あらゆる可能性を考えて行かないといけない事件だと思っています。
米中間選挙も気になってしまうところですが、経済制裁ともなりますと、原油価格が跳ね上がってしまう可能性があるのです。
やっと落ち着いて70ドルを割ったようなところに来ているのに、上昇に転じて80ドル、90ドルなんてことになりますと、それは消費国にとって悲惨なコスト増です。
そして、原油価格の上昇は、米金利の上昇に連動している部分があり、原油が騰がれば金利も騰がるのです。
そうなりますと、円は安くなりますので、株は上昇しやすいと思うかもしれませんが、米国株は大打撃となりますので、米国株安が起こり、日本も円安よりも米国株安を取りに行く可能性が出ます。
しかも日本は円安で、原油高のダブルパンチでガソリンは1リットル200円なんて事になりかねません。
もはや消費税増税どころではないのです。
ある意味ではリーマンショック級であり、リーマンショック級なら消費税は上げないとしているのですし、消費税が上がらないのは嬉しいですが、やはりそれ以上のダメージが日本を襲う事になるのです。
ですから、どうしてもこの事件の行方が気になるのです。

単に反トランプの仕掛けで、問題ない内容での真相がはっきりすればいいのですけどね。
次に気になっているのは、やはり今週末の首相訪中です。
息絶え絶えの中国は日本に助けを求めているのですが、助けて欲しいのなら習近平がこっちに来るべきですよね。
そして中国は助けを求める前に行いを改めるべきです。
尖閣に侵入しない事を約束し、南シナ海の軍事開発を中止し、開発した島を解放。
当然ウイグル人収容所を破棄し、ウイグル人を解放。
もちろんチベットもです。
これらが最低条件であり、これらの何一つやらずに助けてくれと言われてもね・・・です。
この訪中で、安倍首相の真偽が全て決まるでしょう。
外交は有能だと思っていましたが、おそらくこれが集大成です。
ここで中国寄りの馬鹿な約束したならば、日米関係もおかしくなりますし、国益を考えると、これ以上安倍氏を続投させる訳には行かなくなります。
ただ、自民党内にまともな判断が出来る議員は年寄り程少ないです。
若手議員はまだまともそうなのが居ますがね・・・。
もちろん野党も論外です。
そう考えますと、この訪中が失敗すると、日本は当分、危険に晒されるという事になるでしょう。
ですから、今週末は波乱の時代の幕開けという事になりかねない重要な週末という事になりそうです。
愚かな判断はしないと信じたいのですが、さてさてどうなりますか・・・。
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