米国株が急落し、急落で始まった今日の東京株式市場ですが、こういう急落を見ると「ブラックマンデーの様な下げ」とかいう表現を目にします。

そもそも今日は月曜日ではないという、つまらない突っ込みではなく、そう語る人たちは本当にブラックマンデーを知っているのでしょうか?

まあ、1987年の事ですし、その時に相場をやっていなければ分かるはずもない事です。

原因はWikipediaでも見て頂ければ分かると思うのですが、大きな問題は情報が今の様にスムーズに流れていなかった事だと思っています。

事の発端は米の金利急上昇で、あれ?と思って、とりあえず売っておこうという事になり、その売りが売りを呼んで大暴落となったのです。

あの月曜日はほとんどの銘柄が寄り付かずにS安売り気配であり、多くの個人投資家が売る事すらできませんでした。

翌日、騒ぎが落ち着いてほぼ全ての銘柄がS高でしたからブラックマンデーの下げで大損を被った投資家は実はあまりいなかったのです。

まあ、1000円だった銘柄のS安は700円ですが、700円はS高でも850円ですので、その辺りで損をした投資家は一部居たかと思いますけどね。

ただ、問題はその後にあります。

その動きを見て、もう大丈夫と思って相場を作り出して上昇して行ったのですが、その一か月以上後になって、ブラックマンデー時のS安水準を割るようなところまで下落相場が出たのです。

この下げをブラックマンデーと呼ぶならば、それは酷い事だったという認識で良いのですが、世のコメントを見ていると、やはりあの月曜日の売り気配を指している様に思えるのです。

ですから、その多くのコメントは相場を知らない素人の様なものだな・・・と、思って見ている訳です。

さて、今回の下げも米金利の急上昇が原因と言えなくもないとは思っています。

ただ、これだけ情報が早く世界中に流れる世でありますし、金利の上昇は既に起こっていたことであり、昨日になって起こった事ではないのです。

ですから、この急落を金利上昇のせいにするのはどうかと思うところではあるのです。

まあ、先行きを考えますと、米中冷戦の行方が気になるでしょうし、関税の影響が企業決算に強く出てくるのは12月以降だと思いますので、暗くなる可能性はあります。

もちろん中国の没落も、世界経済に影響は及ぼすでしょう。

まあ、中国の没落は世界を平和にするだけの様な気はするのですが、これはまあ現段階では観察して行くしかないですし、その内上手く見極めなくてはならないところではあり、断言はできませんが、いずれにしても中国は没落で間違いはないと思っています。

中国にとってトランプ大統領が非常に痛い存在であり、何としても追い落としたいのです。

ですから、中国は今回の米中間選挙に強烈に介入している状態であります。

中国の活動も問題なのですが、とにかくここで問題となるのは選挙前に株価が急落した状態であると、共和党にとっては痛手である事は確かなのです。

ですから、FRBとの不和もあるとは思いますし、トランプ氏の言っている事は間違ってはいないと思うのですが、ここは対決せずに協力すべきではないかと思うのですけどね。

この辺が上手く行かないと、選挙も危ないですし、中国が息を吹き返すような状態になってしまう可能性もあるでしょう。

ただ、こうした政治的要素も大事ではあるのですが、相場的に見て行きますと、明日は225のSQです。

理由を探せば上記以外にも色々あるのですが、なんだかんだと言いながらも、結局はSQ狙いの仕掛けでしかないのでは?と、大分強く疑って見ているところです。

また、多くの銘柄は下げていますが、しっかりしている銘柄もありますし、明日以降急騰してくる銘柄が出るのではないかと期待も持っているところです。

皆が投げている様な相場で一緒に投げても勝てません。

勝利を収める投資家というのは、こういう局面で判断を間違わないのです。

逃げなくてはならない時は逃げるべきですが、今はその時ではないと思うのです。




ブラックマンデーには遠く及ばないし、逃げる場面ではない。

まあ、アノマリーで行動するのは愚かなことであり、全部の銘柄がS安でも明日はS高であるという思い込みはいけませんが、とにかく逃げの場面ではないでしょう。

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