まあ、まだまだボックスであるというのであれば、ボックス専用の作戦で行けば良いとは思いますけどね。
やり方はOP取引で、コールの売りと、プットの売りで挟むのです。
そうすると、相場は上にも下にも行かないのですが、OP価格はSQで0円になるので、売った値段がそのまま儲けという事になる訳です。
まあ、理論上は簡単ですが、何かあって急騰したり、急落したりした場合は巨額の損失が発生することになりますので、届かないような値段にヘッジで買いを入れておく必要はありますけどね・・・。
ですから、簡単は簡単なのですが、その分リスクはあるという事になりますし、お勧めしたい訳でもなければ、これ以上解説するつもりもありませんので、興味があればご自身でお勉強されてみてはという程度です。
さて、ボックスはいずれどちらかに抜け出すものですが、どちらなのでしょうね?
基本的には上だと考えているのですが、嫌な予感がしない訳でもないのです。

何かといいますと、「日米貿易摩擦」の件です。
基本的にはトランプ氏と安倍氏は仲が良いとされておりますし、実際にホットラインのやり取りも頻繁で、会話時間も非常に長いものも多いそうですから、ある程度の信頼関係は出来ていると思うのです。
しかし、安倍首相は本当にトランプ氏がやろうとしている事を理解しているのか?
理解していたとして、しっかりと立場や状況、進展の話ができているのであろうか?
先日も指摘しましたが、とにかく米は中国を潰したいし、これ以上軍事開発で南シナ海を我が物の様に振る舞えないように弱体化させたいのです。
ですから、貿易戦争によって米は得をしていないとか、色々とメディアが書き立てておりますが、中国が弱体化してくれればそれでいいと考えて行っているだけの事なのです。
トランプ大統領は、本気で貿易赤字が問題だとか、そんなことを言っているのではないのです。
ですから、日本はそれ程心配することなく、冷静に交渉を進めればよかっただけのはずなのです。
しかし、貿易戦争によって具合が悪くなった中国は、日本に助けを求めてきているのです。
通貨スワップを10倍にしてくれとか、中国にもっと投資してくれとか、本当にいい加減にしてほしいところですが、中国は平気でそういう事を言うのです。
ほっときゃいいのに、愚かな日本人・・・もしくは日本人のふりをしているだけの人たちは、直ぐにこれに応えようとするのです。
そして、トヨタ、日産は中国に投資して増産をすると発表してくる訳です。
このニュースには、トランプ氏は怒っているはずなのです。
トランプ氏は安倍氏の事を「シンゾー」と呼ぶそうですが、今のところは未だ関係が良好であると信じたいのですが、これらの状況が続きますと「シンゾーめ!」に変わる可能性があるのです。
ですから、せっかく貿易関税を上手く回避できるように持って行こうと前線で戦っているのに、背中から撃たれる事態であり、この辺は非常に心配です。
トヨタも日産も本当に今の状況を分かっているのか?
過去に中国に投資して工場を取られたりしているではないか!と。
ここのところトヨタの株が低迷しているのですが、やはりこの辺が絡んでの事なのではないかと思えてならないのです。
今、攻撃されている中国に行けば、目先は儲かるかも知れません。
しかし、そもそも中国で稼いでも再投資を迫られて、国外にまとまったカネを持ち出すことが出来ないのです。
これから中国はもっと叩かれるはずです。
とにかく、米は今までの目をつぶってきたオバマ政権ではないのです。
今あるのは強硬派のトランプ政権なのです。
日本に伝わるのは、左派の多いワシントンやNYから発信される偏ったニュースばかりで、未だにトランプ嫌いが多いようですが、はっきり申しまして、トランプ嫌いの時点で政治も経済も見誤っている可能性が高いです。
とにかく難しい世になってきておりますが、事はそれ程穏やかではないし、大企業の経営者はよく考えて行動して行かないと、大きな波に飲み込まれて海の藻屑となりかねない事を、肝に銘じておくべきだと思っているところです。
ですから、これからどうなって行くのかを考えた時に、少し前に考えていた状況よりはちょっと悪い方向に軌道修正しなくてはならないかな・・・と、思っているところです。
トヨタと日産はさておき、シンゾーとトランプの仲が良ければ何の心配もないのですけどね・・・。
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