日経平均は一気に22000円割れ。
マザーズ指数は一気に1000ポイント割れ。
東証の空売り比率は48.5%と、信用取引の約半分は空売りという異常事態でありました。
原因はトルコリラの急落と言われておりましたが、トルコ経済がそこまで日本経済に深刻な影響を与えますでしょうか?
どう考えても、やり過ぎだと思いましたが、冷静に考えますと、相場の世界はいつも行き過ぎるのです。
しかも、ここ数年CTA取引が多くなってからは、その傾向が顕著であり、本当に信じられない位に売ってくることが多くなりました。
ただ、だからと言って馬鹿げた水準まで売られて行く事に賭けて空売りする気にはなれませんし、ここは買うか見ているかしか手はないと思っているところです。
行き過ぎる事は多いとしても、毎度行き過ぎる訳ではありませんし、どう考えてもここから売り仕掛けで投げ売りを誘うよりも、空売りを踏ませる買い仕掛けをした方が効率が良いはずです。
ですから、酷い相場ではありましたが、右往左往することなく、強気でこの下げを見ている事をお勧めしているのです。
ところで、225はトルコリラの影響だとしても、マザーズの下げはまたちょっと違う感じがしました。
と言いますのは、多くの銘柄が決算を機に売られているのです。
決算が悪ければ、売りの理由にはなりますからね・・・。
ただ、マザーズに関してですが、通常は決算がよい会社の方が少ないのです。
「まだ安定した収益は得られていないが、成長する可能性のある新興企業」が上場しているのがマザーズであり、本来決算が悪くてどうだとかいう市場ではないのです。
資金的余力がないであるとか、期待していた技術が確立できなかっただとか、看過できない状況に陥っているのであれば、それはもう売られても仕方がないと思う事もありますが「この程度の赤字で何故ここまで売る?」という銘柄が最近は山ほどありました。
これではマザーズに市場の意義も何もないのですが、何がここまでマザーズを変質させてしまったのか?

一つは個人投資家の減少が挙げられると思いますが、マザーズ指数先物の存在もまた影響がしているのではないかと思っているところです。
マザーズの多くの銘柄は空売りが出来ませんが、先物を使えば売りヘッジが出来ます。
これを良いと捉えることも出来ますが、先にも述べた通りマザーズは将来性を買う市場でありますので、売り仕掛けをしようと思えばどれほどでも出来ると言っても過言ではないのです。
市場規模も小さいですし、少ない資金でやりたい放題が可能な市場と言えますから、資金力のある所にとってはおもちゃの様な市場です。
今回の下げは、上場直後のメルカリが最初の決算で赤字という事件を起こしておりますので、これをネタに指数を空売りし、市場全体に悪影響を及ぼしているとも言えますが、先物がなければこれほど全体は荒れなかったのではないかとも思えるのです。
まあ、そもそもマザーズ好きの個人投資家が勢いを無くしているのが一番の問題だと思うのですけどね・・・。
逆張りでトルコリラを買いに行くならば、売られたマザーズ銘柄を買う方がよほど良いと思いますし、そろそろ個人投資家も目を覚ますべきだと思っているところです。
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