所謂「幻のSQ状態」であり、こういう事が起こりますと、経験上、数日はもじもじするような相場になる事が多いです。
ただ、今日は昨日に引き続いて日米通商交渉がありますので、この結果を見極めたいとの思惑はあるのだと思います。
何の痛みもなく通過できるとは思いませんが、悲惨な状況にはならないと思いますし、警戒し過ぎてもいけないでしょう。
まあ、気になる点はいくつかありまして、詳しくはメンバー向けにレポートしているのですが、目先一番気になるのは7203トヨタの値動きについてです。
いずれにしても俎板の鯉であり、結果を待つ以外に方法はないのです。
万が一、日本も中国並みの扱いとなったならば、それはもう空売りでもして、下げで取ることだけを考えていくしかないのですが、ちょっとしたことでトランプ大統領は考えを変えるため、ダメだと思っても一夜にしてダメではなくなるという怖さはあります。
彼の交渉スタイルは、政治的というよりも、ビジネス的であり、今までの読みでは通用しない部分がありますので、この点に関しては悩みの種とは言えます。
ところで、またもトランプ氏の話題になってしまいましたので、最新のトランプ分析をしてみたいと思います。
先日、FBIがロシアが米大統領選挙に介入したとしているのに、プーチンと会談をして、その後にロシアは関わっていないとし「自分の国の情報機関よりも、ロシアを信じるのか!」という事になり、これが火種になる可能性があるという話をしました。
しかし、その後大統領の発言などを詳しく見て行ったのですが、トランプ氏は確かにFBIを信頼していないのです。
原因は、ヒラリーのメール疑惑などで、FBIはヒラリーのPCを押収せずに白としたのです。
その後、ヒラリーは徹底した証拠隠滅を実行しており、FBIはどう考えてもヒラリー側に加担していると見ている様なのです。
ですから「FBIよりもロシアを信じるのか?」の問いへの回答はYESでしかないですし、いずれこのFBIの行いも正されて行く方向の様に思えております。
この問題はFBI側にも相当な負い目があるため、拡大する可能性は低いと見てよいでしょう。
そして、米ロ会談で分かった事は、明らかに米ロは協調体制に入ったという事です。
狙いはもちろん中国の排除で、ロシアにとっては庭先を荒らす中国と協調するよりも、米国と強調した方が国益が大きいとの判断でしょう。
米が気に入らないのは中国が覇権を狙っている事ですが、今のロシアは覇権を狙っておりません。
ロシアは経済封鎖を解除してもらい、少しでも国を安定させたいと考えているだけだと思われるので、中国を潰すにはロシアと組むのが最上の作戦であるという判断でしょう。
米ロが組み、中国を撃退する。
世界はこの様に動き出しているのであり、日本は如何にこの局面を乗り切って行くかでありますが、やはり米と協調して行く道しかないと思っているところです。
これから起こるであろうことが日本にどれだけの影響を与えるかは、現時点では読みにくいのですが、中国に依存している様な企業は危ないですね・・・。
余談ですが、中国とどんどん結びつきを強めて行ったドイツも危ないと言えます。
まあ、ドイツ銀行が潰れるとまでは言いませんが、相当危ないところまで行くかと思います。
ユーロで美味しい汁を吸いながら成長してきたドイツですが、他のEU諸国からも反発されてきておりますし、これからどうなって行くのかにも注目しているところです。
とにかく、世界は大きく動き出しているのです。

ここ数年で大きく変化して行くと思いますので、この変化を見誤らないようにしたいところですが、あくまでも世界情勢でありますので、時には予想外の事で事後対応という事もあるかと思うのです。
ですから、投資は続けていくべきだと思っておりますが、無理に張り過ぎると取り返しのつかない結果になりかねません。
予想外の事に対応できる余裕ある投資。
これが今の環境で一番大事だと思っているところです。
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