相場は大分落ち着いてきましたね。

高値期日を過ぎても尚、冴えない銘柄もありますが、売り叩くような動きはほぼ見られなくなったように思います。

ここまで弱かった一番の原因は、この高値期日であったように思うのですが、特に酷かったのが新興市場であった事を考えますと、日銀の購入対象外の市場であったという事も影響はしているのかも知れませんね。

新興市場の主役である個人投資家は、もう株は持っていないのではないか?と思ってしまうほど売り越し姿勢でありますからね・・・。

これでは騰がるものも騰がらないという事になってしまいます。

この他の要因としては、明日に迫った日米通商協議であるとか、明後日のSQというのも重石ではあるでしょう。

また、米中貿易戦争・・・いや、これは戦争と言われておりますが、米国が一方的に殴っているだけであり、これを戦争とは言わないのではないかと思うのですけどね。

都合上一般的に言われている貿易戦争という言葉を使いますが、そもそも大きすぎる貿易赤字を何としかしたいという事から始まっているので、輸入額が大きい方が有利に決まっているのです。

米国は対中輸入額が巨額ですから、これを止めれば、中国への打撃は大きいです。

本来は、米国が買ってもらえるものを作れば良いだけの事なのですが、それを力業で来ましたからね・・・。

しかも、質が悪いのは、米国が輸出しているのは農産品であるという点で、しかもこれは贅沢品ではなく、庶民の胃袋を満たすための大豆が中心なのです。

中国からの輸出の多くはハイテクであるとか、衣料であるとか、どちらかと言えば贅沢品ですか、別に中国から買わずとも他でも売っているようなものがほとんどなのです。

本当に食を握られるというのは恐ろしいもので、中国は報復関税としながらも、大豆価格の上昇は国民の反発が必至でありますので、関税をかけつつも補助金を出す始末でありますからね。

日本も大豆やトウモロコシを大量に輸入しておりますが、中国同様に輸出量は多く、何とかしてくれと言われましても、これ以上国内の農業を苦しめる状態には出来ないのです。

それこそ補助金を配るしかなくなる状態であり、何かしらの解決策を見つけない事には、日本もまた苦しい状態に陥りかねません。

まあ、実際に貿易赤字と言いますが、貿易で儲かってもドルを買う資金になったり、対米投資が行われたりしているので、単純に貿易赤字が悪いとは言い切れないのですけどね。

中国の場合は、貿易で儲けて南シナ海の軍事開発を進めたり、一帯一路を進めたりと、米国の気に入らないことばかりをやっておりますし、ここまでやられても仕方がないだろうとは思うのです。

このように考えて、さて日本は?となるのですが、これはもう安倍首相に頑張ってもらうしかないですね。




まあ、最初から中国だけを狙い撃ちしている可能性もありますし、日本をターゲットにしているとは思えないのですが、とにかくこの交渉が終わらないと、米国の真意は分からないので、まずは交渉の終わりを待つしかないですね。

この結果により、米国の戦略がもっと具体的に見えると思っており、この会談の行方には注目しているところです。

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