1606日本海洋掘削が突然の会社更生法の申請に踏み切りましたね。

7月末に新造リグの2回目の支払い179億円があり、財務支援についての協議が金融機関との間に継続していたようですが、要するにこれがまとまらなかったということなのでしょう。

元々債務超過であり、これがまとまらなければ倒産は当たり前と言えば当たり前です。

しかし、何故にまとまらなかったのでしょうか?

確かに業績不振は続いておりましたが、今期は黒字転換予想でありましたし、そもそも同社の大株主は石油資源開発と三菱マテリアルの合計で50%以上であります。

そうした信頼感もあってだろうと思いますが、倒産直前でも株価は1279円でした。

誰がこの倒産を予想していたのかです。

まあ、確かにこれらの大株主は支援に消極的であったとは言いますが、原油価格はそこそこのところで推移しておりますし、この値段で採算が合わないはずはないのですけどね。

原油の相場を見ている限りは、生かしておけばカネを生む企業になる。

そんな感じはするのですが、相手は原油相場でありますし、そこに安易に賭ける訳には行かないという判断なのかもしれませんね。

ただ、原油ほどではありませんが、どんな商売もそれなりに相場の影響は受けるのです。

何の相場リスクもない商売なんてものはありませんし、挑むべき時は挑まなくてはならないものです。




ここで日本海洋掘削を救わなかったのは、臆病であったのか?

それとも、潰してしまって、改めて再建させた方が賢明だと思ったか?

真相はどうなのでしょうかね。

とりあえず株価の推移を見てみますと、8日に急落しており、翌日も大幅安ですね。

その後は少し戻すかに見えましたが、下落基調が続いて今日に至りました。

8日に特別悪材料はありませんし、おそらくはインサイダー取引でしょうね。

倒産前の売り抜けは重罪であり、いずれ暴かれる可能性もあろうかと思うところですが、要するに予想していた人はほとんどいないが、知っている人は一部いて、売り抜けなり、空売りなりは行われていたということでしょう。

これから日本近海では海底資源の開発が急務であり、そういう意味でも同社は活躍していく企業になるはずだったのですけどね。

そう考えますと、開発を少しでも遅らせたい勢力からの工作の可能性もありそうです。

ただ、どちらかと言えば、今後儲かる企業を一度綺麗にして、それから美味しく儲けるというシナリオなのかもしれません。

その線で行くと、5年後ぐらいに再上場してくるかも知れませんね。

まあ、おそらくは100%減資で、1円で買ってもゴミになる可能性が高いですが・・・。

株主は気の毒だと言わざるを得ませんが、すっぱりと諦めて、次に向かって行くしかないと思うところです。

1200円台からの1円ですから、もうどうにもならない話ですけどね・・・。

昔は株券なるものがありましたから、倒産しても株券が残るので、記念に残したりもしましたが、今はデータの中にしか存在しないですからね・・・。

倒産ともなれば、本当に何も残らないのが寂しいと思うのですが、世の中そういうものが本当に増えてきておりますね。

時代はどんどん変わっていきますが、さてさてどこまで付いて行けますか・・・。

精進を続けるしかないですね。

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