信用買い残が減少してきておりますし、大分整理は進んできたかとは思うのですが、未だ叩かれるのかな?と見ているところでした。
ただ、日米の相場を見ていて思うのですが、昨日のNYダウは確かに大幅に下げたと言えますが、値段的には高いところですし、特にNasdaqはいつでも高値を抜けるところにいるのです。
これはどういうことかと言いますと、結局は貿易戦争の問題があろうかと思うのです。

賛否はありますが、米は先日の米朝会談で、北朝鮮問題には一定の目途をつけたのだと思いますし、やはりあれは成功であったのであろうと思うのです。
北は約束を守らないとか、色々と批判もありますが、今まで北が約束を守らなかったのは、守らせようとしている側が甘かったからに他ならないのです。
「約束したんだから経済制裁を緩める、経済支援をする・・・」と北が約束事を実行する前にアメを渡してきたから約束が破られたのです。
約束事を実行するまで妥協しなければいいだけですし、今は日米共にその姿勢に変わりはないのです。
ですから、あの米朝会談は、完全に米の勝利であります。
そして米の狙いですが、これは間違いなく中国なのです。
「中国をこれ以上のさばらせない!」
これを実行するのに邪魔だったのが北だとも言えます。
この問題を放置したまま中国問題には取り組めないのですから、米朝会談の後に、早速中国に対する関税の引き上げを実行に移したのだと思うのです。
焦った中国は何とかしようと金正恩を北京に呼び出しましたが、おそらくは米朝会談の報告を受けただけ。
「もう少し頑張れよ!」と言ったのかもしれないとは思うのですが、金正恩にしてみれば、「俺はホワイトハウスに招待されるんだぞ!お前らの言うことはもう聞かない!」ということではないかと。
その結果が、米朝首脳会談の中身をそのまま支持するというような中国側の発表につながっているのでしょう。
習近平はさぞかしがっかりであったに違いありません。
米の狙いは、あくまでも中国ですが、その政策は着々と進められているということになるでしょうし、トランプ氏の手腕を疑うべきではないでしょう。
「拉致問題は解決していないではないか!」という意見もありますが、あれをあのまま解決されていたならば、嬉しい反面日本は米の奴隷に成り下がるでしょう。
もう何も意見も言えないし、なんでもかんでも言う通りになる存在になりかねません。
9月に日朝会談ということの様ですが、拉致問題はここで一定の解決は見いだせるでしょうし、ぎりぎり米に対しても面子が保てるのだと思うのです。
まあ、それでもトランプ氏はその辺も計算に入れているでしょうし、結局は裏での要求が強まるとは思いますけどね・・・。
それでもまあ、あのまま解決されてしまうよりはましでしょう。
ですから、今はがっかりだとしても、諦めることはないと思っているところです。
さて、株の方に話を戻しますが、貿易関税の問題は、グローバル企業にとっては明らかにマイナスです。
ですから、グローバル企業が多いNYダウは売られやすいし、日本株もまた売られやすいと言えます。
しかし、米の内需系企業などはしっかりですし、Nasdaqは高値圏。
要するにこれだけ貿易戦争がどうだと大騒ぎしながらも、米国株は堅調であると考えてよいのです。
また、今のところは全体的に売られている日本株ですが、日本株もまた、本来はグローバル企業が売られるだけでいい相場であるはずなのです。
ただ、日本は米のように内需刺激が出来ていないですからね・・・。
政府はデフレ脱却を掲げながら、最大のデフレ推進策である消費税増税を実行しようとし、安い労働力確保のために外国人を実質的な移民受け入れを推進するなどしております。
これではデフレ脱却が出来る訳がなく、やはり国内には問題が多すぎるなと。
安倍首相の外交手腕は素晴らしいとは思いますが、経済に関しては結構愚策が多いです。
移民を受け入れ続けたイギリス、ドイツ、イタリア、アメリカなどを見て、何も学べない悲しさ。
官僚はトップが考えていることに賛同する部下だけを昇進させるといいますから、もはや負の連鎖が止まらないのかも知れません。
トランプ氏位の良くも悪くも破壊力のある、愛国心の強い指導者が現れないと、日本は助からないのかも知れません。
さて、先にも述べましたが、目先は失敗だ何だとされる米朝首脳会談でありますが、目先はどうでもいいのです。
その後に結果が出てくれば、全て問題はないのです。
これは株の世界にも言えるのことで、誰しもが目先の動きは完全に読むことはできません。
しかし、しばらくじっと待っていれば、よい結果が出ることが多いのです。
特に魅力が見いだせている銘柄ならば、目先どうなろうと待った方がいいと思っているところです。
ここのところ全体が弱いので、どうしても慎重姿勢となって、一旦手放した方がいいか?などと正直私も考えたりするのですが、こんな相場でも急騰する銘柄がありますし、それらを見ていて思うのは、やはり見込みがある銘柄は簡単に手仕舞いすべきではないなと。
私自身も大いに反省しつつ、メンバーにより利益を手にしていただくために、精進を続けたいと思っているところでした。
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