やはり今、一番気になるのは米の貿易関税でしょうか。
中国も報復関税を発表しておりますが、まあ、最終的にはバランスが取れるものだと思っております。
さて、ここで関税とは何かと考えてみたいと思います。
学者ではないので、完璧な答えにはならないと思いますが、大事だと思える部分だけを解説しておきます。
関税とは基本的に国家の存続のための一つの手段であり、権利です。
例えば、農産物に対する関税ですが、これを無しにして、さらに国内の農業を市場原理だけを基にした競争に放り込んだらどうなるでしょうか?
当然、日本の農業は壊滅するでしょうね。
そして、壊滅したらどうなるか?
安い農産品を外国から買えばいい?
まあ、一見それでも良さげな気はします。
しかし、ある日突然どこかの国と戦争に発展し「日本には農産品を一切売らない」となればどうなりますか?
農業をできる人間は、すでに日本には居ないのです。
誰もコメも野菜も作れないし、牛をどうやって育てたらいいか分からない。
そんな状態になっていたら日本はもっと金を出すか、餓死するかです。
また、鉄鋼はどうでしょうか?
中国製の安い鉄鋼がどんどん入ってきて、日本の鉄鋼業界は壊滅し、もはや鉄鋼生産量がゼロになったら?
自動車やビルなんかは、新たに作れなくてもなんとかなるのですが、問題は兵器です。
これが新たに作れなくなってしまうのです。
日本の鉄鋼を潰した後に日本を侵略すれば、邪魔するものは何もないのです。
こういうことにならないために自国の産業を守るのに必要なのが関税なのです。
ただし、あまりに関税を高くして、産業を過保護すると、甘えて努力をしなくなります。
ですから、保護し過ぎてはその産業の質が落ちますし、よろしくないのですが、そこらを一生懸命考えてバランスを上手く取るのが関税です。
TPPはこれを撤廃しようというのですから、本当に愚かな、お花畑的な発想であり、亡国への道でしかないのです。
グローバル企業は世界中で儲けたいと考えているのですから、TPPには大賛成でしょう。
しかし、彼らは、国家ではないし、国家のために働く人たちではないのです。
ですから、最初は米もグローバル化で動いていたのだと思いますが、それが行き過ぎた結果として、貧富の差の拡大などの弊害が大きくなり、テロが頻発する国家になってしまったのです。
まあ、この辺りは少し長くなってしまうので今日はこれ以上書きませんが、トランプ氏はこの流れを変えようと思って政策を次々に実行しているのです。
その結果として、今回の中国への貿易関税です。
今後日本も対象になってくると思いますが、ここまで来てもまだTPPとか言っている様では、どうしようもないです。
守るべきものは守る姿勢をしっかり打ち出せなければ、いいようにやられて終わりです。
ただ、こうした流れはまだ始まったばかりであり、経済にどの程度の影響を与えるのか?
そして、国の行く末をどう変えるのか?
私もこの辺が未だ見えてきていないのが現実です。
まあ、日本は米と真逆の増税政策であり、来年の消費税増税で国内の景気は壊滅的になるような気がしてなりませんけどね。
政府も財務省も消費税は平等だと繰り返し言っておりますが、どう考えても弱者をターゲットにした増税です。

考え方は簡単で、消費税とは消費した分にかかる税です。
低所得者程収入に占める支出の割合が多いのです。
高所得者は使わずに保留するカネが多いのですが、使わなければ消費税は払わずに済むのです。
まあ、高所得者にとっては公平な税ですけどね・・・。
しかし、その結果として何が起こるのか?
それはもう、貧富の差の拡大以外の何物でもないです。
例えば、消費税を30%位にして、所得税も年金も、保険も全部それで賄うというのであれば、それはまあ悪くもないかと思ったりもしますが、今のまま消費税だけを上げれば、これ以上悲惨な増税はないなと思うところです。
どこに増税で景気が良くなった国がありますか?
米が行った大規模減税で米がどうなっていくか?
日本との対比でよく見ておくとよいでしょう。
まあ、とにかく資産は増税に負けずに株で運用して防衛していくしかないですね。
こんな環境ですので、なかなか難しくもありますが、ポイントは待つべき銘柄と、待つべきではない銘柄を選別することです。
なんでもロスカットすればいい訳ではないし、なんでも持ち続ければいい訳ではない。
この見極めが上手く出来れば、今は苦しくても、自然と良い結果がついてくるものと思っているところです。
さて、今日は新しい銘柄をメンバーに推奨しました。(ヒントは8000番台のアルファベットの会社です。)
仕手系の銘柄ですが、いつの間にか、こんなところまで売られていたのですね・・・。
ここまで下げていれば、買ってよいでしょうし、この辺から巻き返しを狙っているところがあるみたいなので、ここで仕込んで流れに乗ってみるのはありだろうと思っているところです。
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