また、黒田総裁は出口へは当分向かわないとし、出口論者を一蹴しました。
金融政策の先行きを読もうと躍起になっているアナリストの気持ちも分からなくはないのですが、黒田総裁や日銀関係者の言葉の端々をつまみ上げては出口が近いだとかと言って相場を攪乱して来ますので、本当に迷惑な存在であるなと思うところです。
少し冷静に考えれば日銀が出口に向かえるはずがない事は明白な事実としてある訳です。
この事はブログでも何度も書いてきている事ですが、日本には消費税増税が待っているのです。
100人の経済学者に聞けば、おそらく100人が、消費税増税はデフレ要素であると答えるでしょう。
この誰にでも分かる大デフレ政策が迫っている中で、どうしてインフレを目指している日銀が出口に舵を切れるのか?
たとえ、現時点で物価上昇目標2%を達成していても、消費税増税の影響を見極めるまでは出口に向かえない。
これが日銀の本心ではないかと思うところです。
相変わらず個人消費は盛り上がらず、円安頼みの物価上昇でしかない日本でありますが、政府は本気で消費税を上げるつもりなのでしょうかね?
経済が何とかなっているのは日銀の大緩和策のおかげでしかなく、引き締めに動けば崩壊しかねない経済状況であるのに・・・。
まあ、とりあえずは外国に借金をしている訳ではありませんし、消費税を上げたからと言って、あっという間におかしくなる訳ではありませんので、ここまで来るとやるだけやってみたら?としか言いようがないのですけどね。
とまあ、この様な理由がありますので、日銀は向こう10年出口に向かえないと言っても良いのかも知れません。
まあ、世界経済が予想以上に好調になり、日本もその恩恵で潤って行くならば、もしかしたら違うシナリオが出て来るかも知れませんが、何にしても日本の政策が変わらない限りはデフレ脱却は当分不可能であり。出口も何もといった感じだと思っているところです。

この様な状況でありますので、大分不安はあると言えるのですが、それでもまあ株の方は企業業績が良好でありますし、春に向けて上昇して行く相場を予想しているところです。
この企業業績の良さが個人消費を大いに盛り上げる力になってくれればいいのですが、先にも述べた通り消費税増税で身構えて居りますからね・・・。
あるとすれば駆け込み需要位であり、その後の事を考えると恐ろしくもなりますが、その辺はしっかり見極めて行動して行けば良いだけの事だと思うところです。
ところで、一昨日S高で昨日は大幅安であった4563アンジェスですが、今日は何とか寄り付いて小幅に安いところで推移しておりますね。
あのまま頑張ってくれればバイオも更に勢いづくと思っていたのですが、やはり所詮アンジェスはアンジェスという事でしょうか。
「行くぞ!飛ぶぞ!」といつも掛け声は良いのですけど、ここまで来ると「やるやる詐欺」だなと思ってしまいます。
今回の材料でも4桁とか言っていた向きもある様ですが、結局はこれですし、やはり見ているだけの観賞用銘柄にしておくのが良いのかも知れませんね。
ただ、この水準ならば、またどこかで大幅に上昇する場面もあろうかと思いますし、好みであれば拾ってもいいかも知れない値段だとは思います。
まあ、推奨はしませんけど・・・。
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