米が強くけん制する核実験には踏み切れないとの予想でありましたが、見事に外れてしまいました。
どう考えても合理的ではない核実験でありますが、ここまで強気で行動する理由は何なのでしょうか?
嘘でも危機感を煽っていないと国内で暴動が起こるとか、何か変わった理由があるのでしょうかね。
普通に考えて、金正恩体制を維持したいというのが根本にあるはずですが、これは所謂独裁政治でありますので、今のままでは外国に潰されると考え、核兵器を持つべきだという思考は理解できます。
核を持たなかった独裁国家であったリビアのカダフィ大佐は、実際に潰されてしまいましたからね・・・。
ただ、彼が潰されたのは、あまりに素晴らしく住みやすい国家を作り上げ、その流れを周辺国へも広げようとして行ったことです。
その時に核ミサイルを保有していれば、簡単には潰されなかっただろうなとは思いますが、そもそも世界には独裁国家は他にもあるのですし、全てが標的になっている訳ではありません。
標的になるのは、欧米に都合の悪い事をするからであり、別に独裁だからどうだという事はないのです。
ですから、北は静かに目立たないようにしていれば、欧米には特に問題はない国であったはずですし、核も持ちたければ持てばよかっただけの事なのです。
静かに実験を繰り返し、知らぬ存ぜぬで完成させ、核兵器を持ったと、後で宣言すればいいだけの事です。
他国を挑発する必要なんて全くないのです。
米は絶対に「参いりました」と言う国ではないのですから、やればやるほどに損なのです。
結局、核兵器を持ったとして、その後どうしたいのかが分からないのです。
「核持ってるんだからカネよこせ」は、流石に無いと思いますし、金正恩は中露いずれとも首脳会談を実施した事もありませんし、本当にどうしたいのかが分かりません。
とりあえず、根本は変わらず体制維持でしょうから、上手いのか下手なのかは分かりませんが、とにかく灰燼に帰さない限りは上手く行っていると判断すればいいのかも知れません。
本当に困った国ですが、こうなると当分の間はリスクとして存在し続けるのだろうと思います。
怖い話でもありますが、深刻に考えても仕方のない事だと思いますし、リスクはリスクとして理解しておけば良いだけの事だと思います。

リスクはいつでも存在しておりますし、本当に怖いのはこういう見えるリスクではなく、見えないリスクなのです。
株で利益を求めるならば、こういう見えるリスクに対する恐怖はぐっとこらえて行くべきだと思うところです。
本当に警戒すべきは見えないリスクである事を知っておけば良いでしょう。
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