G7で危機を共有しようが、経済制裁を強化しようが、それに屈する北ではないと言ったところでしょうか。

結局、中国も圧力に合意はしていても、統制が利かなくなっている北部戦区と呼ばれる北朝鮮に隣接する巨大な地域が北とガッチリ結びついているので、いくら習近平が圧力をかけても北は平気でありますし、それに加えてロシアまで近づいて、関係が深化してきておりますからね・・・。
もはや攻撃して潰すしかない状態ですが、攻撃すればロシアや中国の北部戦区が敵対する可能性があり、小国だけの問題ではなくなりそうです。
おそらく、金正恩はその辺の事を十分に承知しているのでしょう。
そもそも、習近平も本当にやる気があるのかどうかも疑わしいです。
恐らくは、トランプから北朝鮮を抑え込めれば、貿易について考慮する様な提案があったと思いますし、その餌に食いついたのではないのかな?とは思うところであるのですが、そもそも米が一番気に入らないと思われるのは、南シナ海での無人島埋め立てです。
中国がこの件で折れるはずがないですし、これも強引に解決しなくてはならない可能性のある事案なのですが、これを棚上げして米中が一致して北へ圧力?
どうも説得力がないのですよね・・・。
まあ、こうした問題があるので、そう簡単に米中が連携するとは思えませんし、そういう意味では少し安心だと思いますが、日本もどうなるか分からない部分は多くなったと思うところです。
と言いますのは、例えば自由貿易を標榜する日本は、既に自由貿易で疲れ果てた米国に対してTPPに参加する様に促している様ですが、トランプが大統領であり続ける限りは米が参加する訳がありません。
色々方針を転換してきているところではありますが、こればかりは譲らないと思います。
おまけに、どう考えてもリーダーは米であり、日本ではないのです。
そこへ、やらないと宣言しているトランプに対して、安倍首相がTPP・TPPと言うのですから、トランプはけむたがっていると思います。
G7の後に日米首脳会談がありましたが、北朝鮮への圧力では合意して、固く握手はしたように思えますが、手を放した後のトランプの表情は、相当固いように見えました。
映像が短く、しっかり確認できておりませんが、あまり心情穏やかではない様に見えましたし、その原因はTPPだと思うところです。
今後がどうなるか不安な材料でありますが、今は見守っているしかなさそうです。
さて、週明けの東京株式市場は軟調なスタートですね。
上値を取ってもおかしくはないのですが、為替に大きな変化がありませんし、しばし揉み合いとなりそうな気配が濃厚ですね。
ただ、ここのところ騰落レシオが警戒水準を突破して160台に乗っておりましたし、こうしたお休みはあって当然ですし、あった方が良いと思いながら見ているところでした。
また、軟調ながらも材料株はそこそこよい感じですし、こうして資金が循環して行くのは良い事だと思うところです。
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