注目のフランス大統領選挙は、大方の予想通りマクロン氏とルペン氏の決選投票になりそうですね。

さすがに今回はマスコミの予想が大体当たるのではないかな?とは思っています。

いずれユーロは崩壊するだろうと考えているのですが、今は未だその時ではないと思いますし、今回はマクロン氏の勝利であろうと思うところです。



ただ、この選挙で鮮明になったのは、間違いなくEUのシステムが不満を作り出しているという事です。

人、物、金の自由は、上手く回っている内は投資が投資を呼び、資産価値が上昇して景気も良くなり・・・と、良い事ばかりなのですが、ひとたび激震に襲われれば、それを回復させる手段が乏しいのです。

いわばバブル発生装置であり、崩壊すれば誰かが犠牲になるのですが、打撃を受けた国が回復を図るために色々と制限しようとしても、それはルール違反だとなる訳です。

何とも博打的な構造であり、破壊的な構造でもあると言えますが、こうした失敗を見ても尚、日本は米抜きでTPPだとか言ってますからね・・・。

まあ、どちらかと言えば吸い上げる方になりそうですが、自由の先にどこかの国がおかしくなって、やっぱり自由化は止めたいと言った時に、「約束が違うぞ!」と強く言えるのでしょうかね?

日本の政治家も官僚も、自分の事しか考えない身勝手な生き物ですが、鬼にはなれないと思うのです。

自由を守らない国にミサイルを飛ばす位の覚悟があるならば、TPPもまあ・・・とは思いますが、やっても結局ボロボロになると思われますし、やるべきではないと思うのですけどね。

とりあえず、TPPで国内の農業は大打撃でしょうし、いざという時に食料が自給できない国家になり兼ねないので、本当に勘弁してほしいのですけどね・・・。

最初は車だとか電気だとか、色々売って儲かるでしょうし、外国農産物などが安く入ってきて消費者も喜ぶかもしれませんが、所謂砂漠ではダイヤよりも水の方が価値があるというやつです。

カネさえ払えば食料は手に入る。

そんな安易な考えでいたら、国家は滅亡なのですけどね。

日本にとってのTPPとは、正にこの状態でありますから、本当に考え直した方が良いとしか言いようがないのです。

先週は麻生財務相が消費税を10%上げる事に言及しておりましたが、財務官僚に対するリップサービスならばともかく、本当にそう思っているとすれば、頭が痛くなります。

消費税を8%へ上げた打撃が消えていないし、消えたとしても10%にまで上げたら個人消費は壊滅でしょう。

何度も言いますが、倹約家が多く貯蓄が好きな日本人には消費税という税はあまり合っていません。

払った分生活が良くなるとか、何か目に見えるメリットがあればまだよいのですが、目に見える何かは殆どありませんからね・・・。

まあ、ある意味では政府がこんなバカな事ばかり言ってくれたり、やってくれたりしますので、なんとか円高にならずに済んでいるのですけどね。

ですから、株価も仕込底で居りますし、そういう意味ではまあ・・・とは思います。

ではまたお会いしましょう。

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