NYダウは高値を更新し、本当にどこまで上昇するのかと思いながら見ているところですが、日本株はバブル時代の高値を無視しても、未だ高値更新は遠く20000円にも到達しておりません。

月足で長期のチャートを見てみると、この20000円のラインが日本株にとっての限界なのではないかと思えてしまいますし、こうした状況を見れば個人投資家の多くが売りに回るのも納得できる話だなと思うところではあります。

ただ、何と言っても過去との違いは米国株が史上最高値を更新している環境であり、米国株高が続くのであれば、日本も高値更新に向かって行ける可能性は高いと見ているところです。

どこまで続くのかは分かりませんが、少なくとも米大統領の就任式位まではこの相場は続くのではないかと考えているところですし、その過程で20000円は超えてくる場面もあるだろうと考えているところです。

ただ、今日は3か月に一度のメジャーSQでありますので、ここまでの上昇のターゲットがここであった可能性は否定できないのです。

ですから、今日は無理をしないで余裕を持たせて相場を見て行けば良いし、利食いできる銘柄は一部利食いして様子を見るのも悪くはない手だと思います。

さて、今朝までの世界の株価でありますが、ECBが国債の買い取り額を800億ユーロから600億ユーロに減額し、来年期間を6月から12月に引き延ばしました。

一見引き締めにも見えますし、緩和策が根底にあった株式市場にとってはマイナスの材料になりそうだと考えたのですが、相場はその様に反応して欧米株は安く始まっていたのですが、最終的には債券売りの株買いという所謂グレートローテーションという状態に至り、欧米の株は総じて高くなりました。

結局、もはや中央銀行による緩和策では景気は良くならないという事が、世界中で証明されている状態であり、ECBも最終的には買取を停止する方向なのだと思いますが、急ではショックが起きるので、段階的にという事でありましょう。

感覚的な話になりますが、金利が数%以上あれば、金融緩和も効果があると思うのですが、もはや限りなくゼロに近い状態で緩和をしても、これはもう何の役にも立たないという事です。

とりあえず、世界には緩和祭りでばらまかれたカネが溢れておりますし、このグレートローテーションは予想外の株高をも作り出す可能性があるのです。

「20000円以上なんてありえない!」

そんな見通しでは死をも覚悟しなくてはならない程の失敗を招く可能性があります。

今の相場における選択肢は、買うか、見送るか、値上がりで利食いしてしまうかであり、下げ期待で空売りだけはしてはならないのです。

これは、個人投資家の売買動向を見ても明らかなのですが、個人が主に売買しているのが値下がり期待の星である1357ダブルインバースであるのです。

ところが、この上昇で買っちゃ投げの状態となっており、今尚それが続けられているのです。

残念な事ではありますが、多数の個人投資家と同じ行動で儲かるはずはないのです。

ダブルインバースを狙っている投資家は、さっさと忘れて他へ行った方が間違いなく良い結果が得られるでしょう。

未だはもうではあるのですが、もうは未だでもあるし、今の相場は正にこの「もうは未だ」であるのだと思っているところです。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。