それに気付けないのか、それとも気付いてはいるがグローバル化に向けて扇動したいのかは分かりませんが、アメリカがTPPはやらんと言っているのですから、これはもうないと決めて次に動くべきだと思うのです。
国会もまた似たようなもので、未だにTPPをやるだやらないだとグダグダやってますからね・・・。
TPP破棄はトランプ氏が突然に言い放った訳ではなく、そもそも米の議会はオバマ政権時代から難航しており、成立自体が微妙だったのです。
これはヒラリー氏もTPPに反対を訴えておりましたし、もはや大統領がどちらになっても破棄は目に見えていたのですし、それ以前から既に破棄の流れだったのです。
まるで突然トランプ氏が破棄を訴えて、それは暴挙であるかの如くの報道ではあるのですが、こんなものは報道ではなく主観の押し付けです。
まあ、謎だったのはどう考えても米国有利にしか組まれていないはずのTPP条文(英文で8000ページを超える法的難文)を、米は何故に自分から破棄を伝えて来たのか・・・。
日本は内容を精査せずに判を押そうとしていたので、これもまた愚行としか言いようがなかったのですが、ここまで上手く仕組んでおいてからの破棄ですからね。
日本人は頭は良くてもお人好しで、警戒心が低いという事で有名ですが、ここまで行くと愚かとしか表現しようがありません。
そもそも世界が全く見えていないのが致命的なのですが、本当に見えていないのは先進国が推し進めたグローバル社会によって、中間層が世界中で激減し、グローバル企業は安い労働力で儲かるが、多くの国民は低賃金の仕事しかなくなって、まともな生活ができなくなって行っている事です。
先進国の国民の多くはこの現実に対して頭にきているのです。
それは、グローバル化を進めた国ほど強烈であり、もはやグローバルを推し進めるのは不可能な時代に入ってきているのです。
ですから、ある意味ではオバマが読み違えたのでしょうけれども、本来賢い日本人はその読み違いに気付いて指摘してやるぐらいでなくはならないのですけどね・・・。
今の相場はトランプ期待で米国株高、ドル高、債券安であるのですが、これに加えて日銀の債券買い支えによる低金利継続が円安を加速させており、日本株高が継続しているのです。
トランプ後にいち早く日本株に手を入れて来た外資と、疑いで応えた国内個人投資家の戦いに、日銀は買いで戦闘継続でありますから、個人投資家は完全にハチの巣状態であります。
もはや諦めて買いに入ったらどうだ?と言いたいところですが、売り方である個人にも勝算はあります。
今回の上昇ですが、結局のところはどこかで売り仕掛けで叩かれる日は来るのです。
買っている理由を別の面から見れば、売るために買っているとも考える事ができるのです。
個人が買いに来る時が天井か、踏まされるところが天井かは分かりませんが、何にしても先に待っているのは地獄の様な気がしてなりません。
特にこの相場は円安だけが材料であり、景気云々の相場ではありませんからね。
強いドルを願っているトランプ氏ではありますが、日銀が債券を買い支えるのはどうですか?と一言発せば、今の相場は一瞬で終わります。
言い出す可能性は十分にありますし、今は株高に沸く日銀の様ですが、備えはできているのだろうかと、かなりの不安を覚えるところです。
さてさてどうなりますかね。
ありきたりではありますが、売り方も踏まれなければ最終的には勝てるのではないかな?とは思います。
まあ、今は売るよりも買う方が効率的相場であると思いますし、未だ上昇の可能性の方が高い相場だと思いますので、どこで踏むかを考えるぐらいならば、さっさと踏んで買いに入った方が良いと思うところです。
踏んだ途端に天井なんてことはよくある事ですが、今の相場は未だ終わらないと思いますし、引き続き強気でよいと思っているところです。
例えば、先週は推奨銘柄でもある8306三菱UFJフィナンシャル・グループが急騰しましたが、この流れから行くとやはりあのセクターが気になりますし、某推奨銘柄もよい感じになるのではないかと考えています。
未だ動きは鈍いのですが、少し期待しても良いかも知れないなと、思いながら見ているところでした。
最後にランキングのチェックを ⇒
無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。
登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。
よろしければ、登録してみてください。
読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。