米国株の上昇が一服し、上げ続けの疲れからも少し解放されそうだなと思いながら、気楽な朝を向かえておりますが、一方で腑に落ちないのが日銀の行動です。
昨日は下げて終わりそうだなと、前場の段階では予想していたのですが、心の片隅で気になっていたのは11月10日から鳴りを潜めている日銀は今後どうするのだろうかという事であったのですが、前場の下げを見て後場には買いを入れて来たのです。
結果的にTOPIXは12連騰で上昇継続となったのですが、それにしてもこの行動はどうなのかと思います。
売る気がないのならば、確かに幾らで買おうとも問題はないのですが、株は安く買うべきでありますし、高いところは追わない方が良いのです。
その点年金はしっかりしており、この高いところではしっかり利食いも入れておりますので、運用成績は良くなっていると思いますが、とにかくこの様な馬鹿をできる日銀の根拠は「売る気がない」の一言に尽きるのかも知れません。
日銀が買うなら上だとまでは言いませんが、とにかく与えられた予算分は買うという官僚的な行動でありそうですし、愚かしい限りではあるのですが、一つの買い勢力として見ておいて良さそうです。
まあ、本心としては「誰か日銀を止めろ!」でしかないのですけどね・・・。
ところで、株価の値動きが極端で、予想が難しく、危機感ばかり上昇して面白みに欠けるものになったと思いませんか?
その多くの原因は、規制当局と、運営会社である東証にあると言えます。
株式市場の面白味を奪い、面白味のないものにしている規制は山ほどあるのですが、今朝の日経新聞には新たな規制としてフェアデスクロージャー規制なるものがありました。
00年に米国で導入された規制だそうですが、これは企業が選択的に重要情報を伝える事を禁止する法律で、一見公平性があって良いようにも思えるのですが、アナリストは企業を訪問したりしてその企業を分析し、業績の見通しを予想してレポートを発行したりしていたのですが、こうしたことができなくなり、アナリストの予想が当たり難くなったのです。
結果、開示情報で一喜一憂し、株価は発表直後に乱高下。
特に決算発表前日までには株は手放しておくべきとまで言われるほどの荒れようとなったのです。
日本も既にこの様な状態にありますが、規制当局はこの法を日本にも導入しようと準備を進めているそうです。
色々な規制で相場をがんじがらめにすれば、いずれ大きなしっぺ返しを食らう事になるでしょう。
日銀は買っても売る気がないのかも知れませんが、株価が急落すればバランスシートは確実に痛みます。
今は良いと思いますが、いずれ大変な事になる可能性は高いと見ておくべきだと思うところです。
ただ、だから売りなのか?となりますと、それはそれでまた違う話です。
買われる理由のある株は、それでも買われて行くものなのです。
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