昨日は日銀政策決定会合の結果が発表され、予想通りの見送りで方針的には何の変化もない内容でした。

ただ、黒田総裁は物価2%上昇の目標を今回も先送りし、金融政策だけでの物価上昇には無理だといった内容でありましたので、事実上の敗北宣言と取っても良いでしょう。
人々に染み付いたデフレ心理の払拭はそう簡単にできるものではないと、言い逃れ姿勢でありましたが、消費税増税をする直前まではデフレ心理どころかインフレの流れだったのですけどね。
結局、消費税増税でデフレ心理が再燃し、金融緩和で円安に誘導したので輸入物価は上昇したのですが、消費者は身構える結果になった。
消費税を上げればデフレになるのは火を見るより明らかでありますし、円安にしたら輸出企業は儲かるが、85%が内需の我が国において輸入物価の上昇の方がダメージが大きいのを無視して為替の円安誘導をやれば、デフレから脱却できるどころかデフレを深化させるだけなのですけどね。
黒田総裁もその辺は分かっているのだと思いますが、口車でごまかせばインフレに持って行けるとでも思っていたのでしょう。
しかし、その思惑は外れてしまった・・・。
これは責任問題でありますし、記者はもっと突っ込むべきところであったはずですが、おそらく突っ込んだ質問をしたら出禁でしょうからね。
本当にばかばかしい世界です。
日経新聞のマーケット総合のページに大機小機というコーナーがあるのですが、そこにこの様な下りがありました。
「消費低迷を指摘しながら消費税増税について言及すらしない」
「最近の停滞は消費税増税にある」
と、まともなことが書いてあったので、感心して記事を読んでおりました。
誰の希望でこんな仕組みにされているのか分かりませんが、とりあえず政治家も官僚も国民の方は向いていない事だけは確かでしょう。
答えはそれ程難しい事ではないのですけれども、まともな答えを出せない黒田総裁はどんより顔のままで任期満了となりそうな気配を感じた記者会見でした。
全体がこんな感じでありますので、なかなか難しい相場であるとは思うのですが、だから株はダメという事ではないのです。
この状況では、この状況で動く銘柄はあるのですし、そうした銘柄を買って行けば良いのです。
デフレからの脱却は、おそらくは無理です。
日銀はマイナス金利でも国債を発行できるほどに余裕があるのに、カネがないカネがないと騒ぐばかりであり、こんなバカな発言ばかりでデフレから脱却できるはずがないからです。
ですが、それでも株はまた別なのです。
まあ、いつまでも騰がり続けるとか、そんな事を言っている訳ではありません。
あくまでも銘柄を選別して、買って行く姿勢がよろしいかと。
ただ、いずれ買うものはなくなり、売りしかない相場になる日は来ると思いますけどね。
その時は、売ればよいだけなので、それでも特に困りはしませんが、対応できないと辛いかも知れませんね。
難しい局面ではありますが、難しいが故に参加者が少ないのですし、皆が株だ株だと騒ぎ始めたら、相場は終わりです。
皆が株だと言い出す前に、情報を手にして売買してみてください。
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