「いよいよ」と言いますか、「やっと」と言いますか、今日の午後には日銀の政策決定会合の結果が発表され、深夜には米FOMCの結果が発表されますね。
日銀は総括的検証を謳っておりますので、何か重大な事を言うのであろうかとも思うのですが、少なくとも自分たちの非を認める事はしないような気がします。
特にマイナス金利の導入については、商業地で地価上昇のニュースが出ておりますし、効果は有ったと言いそうな気がします。
ただ、商業地が上昇しても、住宅地が上昇しておりませんので、これをマイナス金利効果といってよいのかどうかは微妙なところでしょう。
特に商業地の地価上昇は投機的でありますし、日銀主導でバブル形成はどうかと思うところです。
また、マイナス金利の導入で地銀が苦しくなっているのは言うまでもないところですが、年金運用もまたあちこちで悲鳴を上げている状態であります。
融資を受けた後の利払いは既に問題ないレベルまで下がっているのです。
日銀も政府も何を勘違いしているのか分かりませんが、需要がないから融資が増えないのです。
ですから、国は需要を作り出せばよいだけなのですが、ここまで来てもマイナス金利の深掘りだとか、程度の低い議論がなされているかと思うと、本当にがっかりです。
しばらく前に、安倍総理は消費税増税を見送るために、ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン氏などを呼び、彼らの提言を受けて消費税増税を見送ったのですが、あの行動を見て、本当は総理も分かっているのかな?
なんて思ったものですが、クルーグマン氏は日本に必要なのは財政出動であると明言していたはずですが、この部分はほとんど無視ですからね。
総理にとっては、とりあえず「消費税増税を延期できればいいや」程度だったのかもしれません。
その後も米が既にTPPは反対であるとの立場であるにもかかわらず、「TPPを推進しよう!」なんてやっていますからね・・・。
さて、このような状況でありまして、先行きは問題が多過ぎる気がするのですが、なんだかちょっとだけ良いかもしれないなと思っているのは、日銀がどんどん株を買っていくので、売り仕掛けがし難いと判断したヘッジファンドが日本から逃げて行っているのです。
確かに流動性の低下であるとか、上場企業の国有化状態であるとか、問題もあるにはあるのですが、ヘッジファンドに邪魔されないで動けるのは喜ばしい事でもあると思うのです。
規制なしの高速取引を代表格に、東証はヘッジファンドを招き入れるようなことばかりを、お役所と結託して進めてきたのですが、個人投資家にとって良いことなんてなかったと思います。
その流れが、少しではありますが、変わってきたのかな?と、個人投資家は、この状況に着目していかなくてはならないでしょう。
株は怖いだとか、言ってる場合ではないのです。
多くの個人が様子見している今こそが、参戦するチャンスであるのです。
目先は押す可能性もあるので、今直ぐに買うべきとまでは言いませんが、今からしっかり準備しておかないと、儲ける機会は減るばかりでしょう。
マイナス金利の深掘りはともかく、超低金利はあと何年も続く可能性が高いのですから、運用は株に向けるのが一番良いのです。
よく分からない外債だとか、外国株だとかに目を向けるより、安く放置された国内株があるのです。
これを見つけられないで、海外に目を向けるなんてことは、それこそ愚の骨頂だと思うところです。
という訳で、昨日の予告とは違う内容のレポートになってしまいましたが、FOMCの結果なんて見送られて終わるだけでしょうし、そこにこれ以上のうんちくは要らないでしょう。
懸念は見送ったは良いが、次の利上げはいつだ?日銀の追加緩和はどうなる?と、明日以降も同じ話題が相場を支配する可能性が高い点でしょうか。
それはそれでやりようはありますし、むしろ今後はやりやすくなるのではないかな?と考えているところです。
相場は新しい枠組みで動き始めていますので、慣れるまで時間が必要とも言えますが、これから楽しくなっていくのではないかと考えているところです。
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