波乱の多いMSQでありますが、今回は波乱なく通過しそうですね。
後は通過後にどちらに向かうのか?
おそらくは引き続き方向感なく右往左往になる様には思うのですが、相場の世界には上に行かなければ下という動きがありますので、本来は下を警戒すべきところとは思うのですが、下では日銀が待ち構えていますので、結局下も無い訳です。
よって、完全に手詰まりに陥っているのが日経平均株価という事になります。
ただ、その分材料株は面白くなって行くでしょうし、実際に面白くなっているのです。
秋は波乱の時と言われますし、実際にそうなる事が多いのですが、警戒ばかりでは利益は出ませんし、材料株で攻める分には良いと思っているところです。
銘柄を選別して、利益を目指して行って頂ければと思います。
さて、この材料株相場がいつまで続くのか?を占うためには、日米金融政策を中心に色々なところに目を配って行かなくてはならないのですが、とくにこの日米の金融政策は混迷を深めており、報道も当局者の発言も滅茶苦茶ですね。
昨日も書きましたが、そもそも11月の米大統領選挙が終わるまでは、世界のマネーの動きが大きく変わる様な事を嫌いますので、基本的には12月のFOMCまで何もできないはずなのです。
よほど株価が急落しているであるとか、為替が急変動しているなどの突発事項が無い限り、金融政策の大きな変更は有り得ないと思って良いです。
しかし、そのような中にありながら、フィッシャー副議長が早期利上げ説をぶち上げてみたり、エコノミストの60%以上が9月日銀追加緩和接を唱えていたりと、市場をかく乱するような材料が右から左からと飛び込んでくるのです。
株価は日銀が支えているので、特別大きな影響は出ておりませんが、ドル円は乱高下で連日1円以上の値動きがある日が多いですし、2円以上動く日もありました。
しばらく前までは1円で日経平均が300円ほど動いておりましたので、2円も動けば600円幅であり尋常ではない状態と言えます。
日米ともにやれることはやった状態であり、これからどうしたらいいかで悩んでいるはずですので、色々情報を出して動きを観察したいのでしょうけれども、それにしても迷惑な話です。
結局、昨日はECBが追加緩和を見送りましたが、問題となっているのは物価上昇率の低さです。
何故に物価が上昇しないか?
移民を受け入れているので、需要は旺盛なはずですが、同時に安い物品も入ってきますので、これが物価上昇を妨げているのでしょう。
日米も貿易の自由化を目指してTPPだなんだとやっておりますが、TPPなんてやったら益々物価は低迷しますし、国内産業が衰退して需要も減退するはずです。
グローバル企業だけは儲かるのでしょうけれども、多くの国民には全く関係のない話です。
グローバル企業が我々の所得を保障してくれるならば、いくらでも好きにやってくれと言いたいところですが、グローバル企業とはすなわち、グローバル投資家の持ち物であり、日本の持ち物ではないのです。
まあ、今は日銀の持ち物になりつつありますので、意外と日銀のETF買い増しは国民の為になるのかも知れませんけどね。
それにしても、米は既にグローバル化は間違いだと気付いていると言いますか、米国民は気付いたのです。
ですから、本来はグローバル化で儲けてやろうと目論んでいたクリントン氏までもが反グローバルを掲げて人気取りに動いております。
バックについているのはウォール街であり、グローバル市場主義者の巣窟であるのですから、結局大統領になったらオバマ大統領の様に、気付かないところからひっくり返して行くのでしょうけれど、この反グローバルだけは国民の目が厳しいので、そう簡単にはひっくり返せないでしょう。
とにかく、米が反グローバルへ舵を切ったのですから、いくら日本の強欲主義者たちがTPPを連呼しても、もはや米は応えないと考えて良いし、さっさと反グローバルで道を探した方が良いだろうと思うところです。
その方が、間違いなく物価上昇に結び付きますし、確実にデフレ脱却にめどをつけられる事でしょう。
この様な状況でありますので、なかなか難しい相場であるとも言えるのですが、とにかく難しくて上にも下にも動けなくなっているのです。
そうなれば、出番となるのが材料株。
いずれは崩壊するとしても、長い間放置されてきた分野でありますので、この材料株相場は結構長く続くように思います。
ですが、やはり終わりは来るのですから、参戦するなら早めが吉であります。
私も今は買いをお勧めしておりますが、いずれそれも終わりが来ます。
儲けられる内に儲けておくのが相場の鉄則でありますし、この機を逃してはならないでしょう。
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