米国株に大きな動きはありませんでしたが、金融政策の見通しについては日・米共にごちゃごちゃですね。
米の9月利上げ説は後退したようですが、12月利上げ説は健在。
ただ、ISMを見ると、この様な状況で本当に利上げできるのか?と、疑問を感じます。
また、テキサスでは新たな油田が発見された様で、原油の先安観は益々拡大して行くと思いますので、これだけでも相当インフレを抑えますし、原油安は米国経済に大きな影響を与えます。
一方、日本ですが、エコノミストの意見を総合すると60%位が9月追加緩和を予想している様ですね。
まず、日程を見てみましょう。
今回の日銀政策決定会合と、米FOMCは時差の関係で結果発表は日銀が先です。
米の金融政策の結果を見ずに先行して政策を発表する可能性は低いと言わざるを得ません。
また、米大統領選挙という日程もありますが、FRBがこれを前に株価や為替が大きく動く可能性のある行動は取らないはずですし、日本にもまたそうした意向を伝えているはずです。
ですから、日程的にも9月に金融政策を大きくいじる可能性はゼロに近いと考えてよいのです。
次に株価でありますが、既に日銀のETF買い増しによって下値が無くなっている状態ですし、下落に歯止めがかからない様な状況でもありません。
ここで焦って追加緩和の必要など全くないのです。
景気に配慮してとなれば、やる理由もあると思いますが、残念ながら効果が無い事は既にこれまでの緩和策で証明済みですからね。
そういう意味でもやる意味はないと思うところです。
確かに物価目標2%は達成できていませんが、そればかりを見て予想をするのは間違いではないかと思います。
こうして日程やら株価やらを見て、総合的に判断すべきではないか。
まあ、追加緩和で景気が良くなると勘違いしているから起こっている間違いとも言えますので、根本から間違っているのですから、おかしな予想が出てきても仕方がないとも思うのですけどね。
ところで、今日の日経新聞一面トップの記事ですが、「フィンテックに投資急増」でありました。
事実でありますし、期待の高い話ではありますが、これが日経新聞一面トップですか?
それだけ書くことが無いとも言えるのかも知れませんが、それにしてもです。
また、当然のごとくフィンテック関連株が上昇すると思うのですが、この3日間フィンテック関連株の動きがおかしかったのです。
単に新興市場に資金が流れてきているだけでは説明できない様な妙な上昇。
そしてこの記事ですからね・・・。
「日経新聞情報ダダ漏れじゃないか!」
正直言って、こういう記事で作られる相場は短命でしこりを作るので嫌なのですよね・・・。
ですから、記事で飛びつくような買いは控えた方が良いかと。
皆様もお気を付けください。
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