今朝は日経新聞に興味深い記事が出ておりました。
日銀のETF買い増しにより、どんどん株が買い取られている状態で、裁定買いがどんどん消化されて裁定買い残はリーマンショック後並みであるそうです。
これにより、流動性が低下し、それを嫌った外資が買いを手控えるではないか?
との警鐘も鳴らされておりましたが、この記事を見た私は「外資なんていらんから、日銀頑張れ!」と思ってしまいました。
ちょっと異質かと思われるかも知れませんが、東証の外資優遇の運営方針により、日本の株式市場は世界でも類を見ない程に外資に席巻されております。
この愚かな運営方針の為にどれだけ国内投資家が傷ついた事か・・・。
これが日銀のETF買いで解消されるならば、私は賛成です。
さて、今日は「東京オリンピック関連はどうでしょうか?」と質問をメンバーから頂きました。
まだ4年ありますし、確かに期待できそうな材料ではあるのですが、中心が建設株である事は間違いないでしょう。
では、その建設株はどうなっているかと申しますと、既にオリンピックは織り込み済み・・・いや、むしろ圧迫材料であるかも知れません。
と言いますのは、4年後までにどれだけの公共事業が出てくるかは既に計算されていた状態であったのですが、費用が掛かり過ぎるとして減額を訴えて当選した小池百合子都知事が、何の減額もしないで事業を発注するはずがないのです。
既に計算されていた利益はどうなるのか?
これが建設株の現状であると言えます。
当初は8000億円程度だった費用が、いつの間にか1兆円、2兆円、3兆円・・・と増えて行きましたので、この時は建設株もウハウハだったのですけどね。
ですから、今更東京オリンピック関連なんて話をしても始まりません。
まあ、相場環境が良くなれば、意味もなく前の材料を蒸し返して相場を作る事もあるので、絶対に相場は無いとは言い切りませんが、敢えて取り組むほどのものとは思いません。
また、カジノ関連の質問も頂きましたが、東京は既に世界に類を見ないギャンブル場であります。
パチンコ、競馬、競艇、競輪、オートレース。
もはや東京全体がカジノであります。
外国のお金持ちが遊ぶカジノとは違いますが、別にそれらに照準を合わせる必要はないと思いますし、これ以上ギャンブル場を増やしてどうするんだ?としか思えません。
更に、現状でもギャンブル漬けで借金地獄に陥っている人達がいっぱいいるし、これは社会問題となっているともいえるのですが、更にカジノを増やせばこうした問題が更に増える可能性が高まります。
海外からのお客はカジノに行くかも知れませんが、国内のお客もカジノに行けば、既存のギャンブル場は死活問題となるところも出るでしょう。
既得権の国でそんな冒険が行われるでしょうか?
カジノ破産者が続々なんて事になれば、政権を揺るがしかねませんし、今の政権でそうした政策が行われる可能性は非常に低いと考えるべきでありましょう。
よって、カジノ関連は時として相場になりますが、あくまでも短期売買に集中し、夢を持った長期投資をしない方が良いと思うところです。
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