今日も特に目立ったニュースはないなと思いながら新聞をめくっていたのですが、一つ重要なニュースを見つけました。
日経新聞7面の記事ですが、「中国重工業リストラ加速」という記事がありました。
中国の過剰生産能力は、特に鉄鋼市場に影響が大きく、世界の鉄鋼価格を大きく下げさせる原因でありました。
余りの値下がりに音を上げた各国は中国に対して能力削減の圧力をかけてきており、ようやく中国もその声に応える事にしたとも見えますが、9月はG20がありますので、それを前に「やる事はやっているぞ!」とポーズをとっているだけとも言えます。
どこまで本気かは分かりませんが、この生産能力削減が本物だとすれば、鉄鋼価格は上昇するでしょうし、世界のデフレ圧力は低下すると見てよいし、これは喜ばしいニュースであるのですが、同時に中国国内にはリストラで失業者が溢れる事となります。
実際にどれ程の影響が出るのか分かりませんが、溢れた労働者が暴れだせば強引に続けて来た中国共産党も崩壊の危機となるでしょう。
今のところは静観でありますが、小さな情勢の変化は見逃さないようにしたいものです。
後は個別銘柄になりますが、元気寿司が米子会社でA型肝炎による食中毒を出したようで、営業停止処分を受けておりますね。
原因は輸入の冷凍ホタテであるそうで、どこに責任が向かうか分かりませんが、訴訟大国アメリカが同社を標的にした場合は、もはや米では存続不能となる可能性すらあるでしょう。
昨日は既に急落している同社株でありますが、下げはこんなものでは済まないのかも知れませんね。
最後に、日経一面トップの記事ですが「NISAの非課税期間を5年から20年に」とありました。
結局、口座はあるが限度額の120万円を利用している人はほんの一握りだそうで、このままではだめだと判断したのでしょう。
ただ、やっぱりせこいと感じるのは、額を60万円以下にするそうで、相変わらずこんな発想しかできないのだなと、がっかりであります。
引き続き120万円までとしても、売買は月1回まで非課税にすれば、それなりに盛り上がるとは思うのですけどね。
長く持っていれば良いというものでもありませんし、本気で相場の活性化を狙っているのであれば、この位の事はすべきと思うところです。
この国には思い切った事をやれる政治家や官僚が居ないのでしょうかね?
最後にランキングのチェックを ⇒
無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。
登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。
よろしければ、登録してみてください。
読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。