注目の日銀政策決定会合の結果も出て、一大イベント通過でありますが、今週は米ISMや米雇用統計など、為替に影響が及びやすい指標が相次ぎますので、荒れ模様の可能性もありそうですね。
ただ、絶大な効果とは行きませんが、先週発表されたETFの買い入れ倍増は底堅さをもたらすでしょうし、相場は上に行けなければ下との見方もあるのですが、当面は膠着に入って行くのではないかと考えているところです。
そして、そうした場面では材料株。
これが定番と言えば定番なのですし、そうなって欲しいと願っているところですが、とにかく先日までの急落で多くの投資家がやられた状態で、カネも自信も無くなった人が多いです。
政府や東証は投資家保護を謳っておりますが、外資へ尻尾を振るだけで、国内の投資家の事など何も考えていないのは明らかで、その結果として東証の売買シェア7割が外資となっているのです。
こんな特殊な市場は先進国では日本だけであり、喜べるようなものではありません。
先週の日銀政策決定会合の結果が出る時間帯には、訳の分からない大量の売買注文で日経平均は700円もの値幅があったのですが、このほとんどが外資のCTAが作り出した相場でしょう。
イベント毎にあんな取引が成されたら、個人投資家は益々萎縮してしまうでしょうし、政府、東証共に方針は改めるべきと思うところです。
景気を良くし、株式市場も活性化させるのはそれ程難しい事ではありません。
先日、政府は7兆円規模での真水の財政出動を打ち出し、そこまでやるなら期待出来るなと思ったのですが、実は複数年で7兆円であり、単年は3兆円規模・・・。
こんなにも分かり難い発言をして、政府は本当に恥ずかしくないのでしょうか?
そもそも景気を腰折れさせたのは、消費税増税である事は、忘れてはいけませんし、公共事業をケチって仕事を作り出さない事も問題なのです。
これらを放置して、財政出動で景気を云々考えるなんてナンセンスも良いところです。
そもそも物価上昇目標を2%などとしておりますが、消費税を上げたら物価が上がるはずがないのです。
日銀は追加緩和をすれば物価が上がると勘違いしている机上の空論家であり、しっかりしなくてはならないのは政府であるのです。
景気は消費税減税で復活しますし、公共事業を適切に行えば良くなる事は明らかであるのですが、株式市場はどうすれば活性化するでしょうか?
それにはまず、キャピタルゲイン税20%なんて改め、無税か5%位に落とすことです。
過去に特別措置で10%に減税しており、それを取りやめて20%に戻してから株式市場の活性は確実に下がりましたからね。
利益を出しても20%も持って行くのか!
この心理は投資家を委縮させているのは間違いのない事です。
それと、何といっても大きいのは5%ルールです。
株を高く売るためにはそれなりに買い集めたりしなくてはならないのですが、直ぐに5%保有なんて突破してしまいますし、当局に監視されます。
これでは皆、萎縮してしまって当然です。
株を何%持とうが、自由にしなければ、株式市場は盛り上がるはずがないのです。
まあ、口座を分散し、上手くやっているところはあるのですが、そうした手法を使えるところが多くないため、盛り上がる銘柄数が少ないと見ても良い様に思うところです。
こんな下らないルールは撤廃すべきです。
また、5%保有は監視するくせに、日々の売買動向は外資の意向で覆い隠しました。
10年ぐらい前までは銘柄ごとに日々売買証券会社が公開されており、どこがどれ程買って、売ってが明確だったのです。
これさえ見ていれば5%ルールなんて必要ないだろうと思うほどでしたし、実際それだけで株価の予想も出来たのですけどね。
手口をばらされたくない外資の圧力で非公開としたとしか思えませんが、本当に投資家を守ろうというのであれば、手口は公開してしかるべきと思いますし、公開は間違いなく相場を活性化させるでしょう。
外資がやり難くなるし、国内勢は動きやすくなりますので、株式市場の主権は再び我ら個人に戻って来る可能性があるというものです。
一度決めたことを撤回することが出来ない人種。
それが政治家であり、官僚であると、私は認識しており、こうした反省の出来ない輩は役に立たないのです。
ただ、それでもやっぱり人間ですし、日本人であり、本当は国民の為を思っているのかも知れません。
そして、もしかしたらドラマの様に、急に目覚めて状況を一変させる事もあるのかも知れません。
今の日本を見ていると、本当にドラマレベルでやらないと、どうにもならないなと思っているのですが、都知事選はある意味ドラマでありましたし、日本全体にも少しはチャンスがあるのかも知れません。
ちなみに、今回の都知事選で思ったのは、無党派も本気になれば政治を動かせるのだなと。
小池百合子氏も直前まで自民党でしたし、党を渡り歩いた人物でありますが、個人的には無党派へ進んだのは正解だったと思うところです。
国政は酷いのですが、せめて都政がまともな方向へ向かってくれればなと、少し期待しながら見ているところでした。
思えば舛添氏は、素直に謝れないその態度が国民に嫌われたのです。
突っ込まれた時に、平に謝って行いを改めていれば、余計な50億円ともいわれる選挙費用などかけずに済んだのですけどね。
日本の復活には、まずこの素直に謝る姿勢が必要だと思っているところです。
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