昨日は大幅反発となった東京株式市場でしたが、その後の海外市場が波乱となり、CME225先物は夜間に16230円まで売られる局面がありました。
あの大幅反発がなければ大した下げではなかったはずですが、下手に反発していたために暴落状態となってしまったのです。
問題は海外にあるともいえるので、全てが政策のせいであるとは言いませんが、日本はかじ取りさえ間違わなければそれなりに繁栄できる状態ですので「頼むからこれ以上間違いは犯さないでくれ」と願っているところですが、今のところは無理そうですので、引き続き海外要因に巻き込まれ続けると考えるべきです。
こう考えますと、昨日のギリシャ問題再燃ですが、これはデフレで苦しんでいるところへ公務員削減と緊縮財政でデフレを加速させているので、どう考えても復活するはずがないのです。
ドイツは自国だけユーロ圏への輸出で加盟国から富を吸い上げ、吸われてカラカラになった国には財政規律を強制して締め上げる・・・。
完全にドイツ第四帝国状態ですね。
ギリシャ人は本気で怒るべきところまで来ているはずですが、さてさてどうなりますかね。
今のユーロのシステムでは、弱い国は益々弱く、強い国は益々強くですので、本当は合衆国にでもしないといけないはずなのですが、この美味しい構造をドイツが簡単に手放すとも思えませんので問題が解決する見込みはありません。
となりますと、このギリシャ問題再燃は非常に厄介ですね。
全く、次から次へと本当に厄介な世界情勢ですが、一つだけラッキーなことは、原油が安いために消費国の景気がかなり良い感じになってきている点です。
沈んだ中国に変わり、インドが高成長となっている背景には、この原油安が大きく影響していると言えます。
米ではシェール関連のファンドが抱えるジャンク債が200兆円規模になっているとの観測もあり、原油安の影響でとんでもない爆弾も抱え込んでいる可能性が高く、今後の波乱要因もまた増えているのですけどね・・・。
ただ、日本に関しては原油安はほぼストレートにプラスです。
私の利用しているガソリンスタンドでは、遂にガソリンが100円を切りましたし、灯油も1缶1000円を割っています。
去年は2000円近かったので、ほぼ半値ですね。
これらの価格下落は、どう考えても日本経済にとってプラスです。
ですから、こうしたプラスを最大限に引き上げる政策が必要なのです。
日本は内需がしっかりしていれば何とでもなる成熟した国なのですから、ガタガタの海外を見ながらTPPなんて言ってないで、内需拡大路線に行けば良いのですけどね。
いつまでこのような相場が続くのかは分かりませんが、多くは政策次第でありますので、そろそろ国民目線で本気の政治をお願いしたいところですが、もっと立ち直れないぐらいまで叩いて倒れるまではだめなのかも知れませんね。
とりあえず、多少殴られても倒れないぐらいにダメージを軽減しつつ、チャンスを掴む感じでしょう。
皆さんきつい状況だと思いますが、こんなところで倒れないように、しっかりと踏ん張って行きましょう。
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