荒っぽい展開が続いていた東京株式市場ですが、日銀政策決定会合の結果を見るまでは一時休戦といった感じでしょうか。
引き続き追加緩和に期待する声もありますが、為替が119円にも迫ろうとしているところで追加緩和は出来ないでしょう。
「必要ならなんでもやる用意がある」という言い方をしている黒田総裁ですが、もはや日銀の出番ではないのです。
ここで動くべきは間違いなく政府なのですから、黒田総裁も内心は政府にイラ立っているのかもしれませんね。
ところで、脇の甘い甘利経済再財政再生相が金銭授受問題で辞任に追い込まれましたね。
内容はよくある話ですが、嵌められたのだとしても、脇が甘いから嵌められるのであって、本当に危機管理能力が低いとしか言いようがありません。
死者に鞭打つことはしたくありませんので、これ以上この件には触れませんが、メディアのコメントで「経済優先のアベノミクス推進役で、辞任は打撃・・・」なんてものがありました。
アベノミクスが始まって以来、株価は確かに騰がりましたが、景気が良くなった感じはほとんどありませんし、未来が明るくなった感じも全くありません。
株式市場なんて本当に悲惨なもので、確かに株価は上がったのですが、その恩恵を最大限に受けるべき個人投資家が大やられで激減です。
さて、政治はこのような状況ですが、やはり気になるのは多くの日経平均採用企業の決算が悪化している点ですね。
日経平均的には大分良いところまで売ったと思いますが、首相の言う成長戦略は、単に「円安効果で企業収益を伸ばそう!」ってものですが、もはやこれ以上の円安は企業も望んでいないのですから、これ以上収益が伸びて行く期待は薄いと言わざるを得ません。
この面を考えても、今日の日銀政策決定会合で追加緩和何てことはないと思うのですが、怖いのは黒田総裁はサプライズ好きである点です。
自分の発表で株価が騰がると本当に嬉しそうですからね。
ここで追加緩和をしても、株価が騰がる自信はないと思いますし、やらないとは思いますが、やる可能性はゼロではありません。
これ以上余計なことをせず、政府に対してしっかりとした意見を出して行くことこそが、今の日銀に求められる行動だと思いますが、さてさて日銀はどんな答えを出してくるのでしょうか?
その答えも後場中には分かることでしょうし、今はこのまま様子見して、発表や反応を分析する準備だけをして行けば良いかと思っているところです。
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