相変わらず原油安が止まりませんし、まだまだ安心できるような相場にはなりそうもありませんが、下げ止まりの兆候は見えてきたようにも思えます。
私は「無理に全体が騰がる相場」になんてならなくていいと思ってます。
全体はそこそこで、材料株がしっかり動いてくれれば、委縮している個人投資家も戻ってくるというものです。
ただ、今の相場はCTAを中心とした外資が好き勝手に暴れている状態で、これは東証が「私利私欲」を追求した高速取引の導入によって引き起こされております。
この高速取引が続く限り、もしかしたら個人投資家はまともに戻ってこないかも知れませんね。
見ていても、とてもこの動きには付いて行けませんし、見ているのが嫌になるほどです。
この高速取引に対応するためには、中長期の視点で、目先の動きに捕らわれない取引が必要となるのですが、果たしてその様な行動が多くの個人に出来るかどうか・・・。
これは本当に難しい事です。
日々のデータを見ていると、連日カラ売り比率が40%前後で、普通ここまでカラ売りが入っていると、下がらなくなるものですが、どうもそのような感じではありません。
そこで、現状に合わせて考えを整理してみたのですが、要はCTAがカラ売りからスタートして、それを日計り買い戻す取引が多いために起こっている事なのかも知れません。
これ程高水準のカラ売り比率で下げ続ける相場なんて、昔はなかったのですけどね。
「時代は変わったな」と思うところです。
本当にやり難い世界になりましたが、それでも先々を考えて行動して行く分には問題ないと思います。
さて、昨日は中国のGDPが発表になっておりましたが、これが弱かったという事で経済対策へ対する期待が高まり、株は買われる展開となりました。
しかし・・・これってどうなのでしょうね?
そもそも、まともに計算されていないという事実には目をつぶったとしても、これ程経済が減速していると見える中国のGDPが6.9%成長。
各地に新築マンション群によるゴーストタウンが出現し、自動車は需要の倍作ってしまっている状態で、鉄鋼生産もまた需要を大きく上回っている状態なのです。
結局、GDPとは売れたかどうかではなく生産したかどうかなので、ゴーストタウンだって作ればGDPが増えるのです。
自動車だって売れなくたって作ればGDPを押し上げますからね。
いずれ過剰在庫で危険な事になるのですが、これを何とかしようとAIIBを強引に推し進めてアジア各国に輸出しようとしているのです。
インドネシアの高速鉄道は、お金が返ってこなくても良いという条件で受注しておりますし、なりふり構わぬ行動は、どこかで破綻する可能性が高いと言えますが、破たんするまでには今しばらく時間はある様にも思うところです。
過剰に警戒してはいけませんが、中国は相当危険な橋を渡っている様に見えます。
この様な感じで、GDPというものは正常な資本主義国にとってはそれなりに使える指標であると思いますが、共産国には当てはめにくいものであると言えます。
ですから、GDPを見て一喜一憂しても仕方がないのですが、それにしてもこのIMFの16年の中国のGDPは6.3%見通しってどうなのでしょうね。
既にリセッション入りしているとも言われているにも関わらず、この強気の予想は何を意味するのでしょうか?
何にしても疑いを持って見て行かないと、大事なところを見誤ってしまう可能性が高いと思いますので、出て来る数字をそのまま信じたりしないようにしたいものです。
本当は、出て来る数字を素直に分析して行ければ楽なのですけどね。
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