株式市場は原油価格に振り回されている感じですが、この原油安はどこまで行くのでしょうか?
値段的には100ドル付近から30ドル前半まで落ちているのですから、100ドルから見て下げてもあと1割か2割かと言ったところであり、まだ下げたとしても下げ止まる時は近づいている様に思うところです。→ ranking
しかし、反発はあるのか?と考えますと、当分は難しそうですね。
価格が騰がるためには、生産量を減らすか、需要が伸びなくてはならないのですが、イランの復帰、米の技術革新、OPECの不調和など、生産は増える材料があっても、減る材料がありません。
一方需要の方ですが、消費大国であった中国が軟調でありますし、米は消費が旺盛になって来ておりますので、それなりに消費すると見て良いかと思いますが、この生産量を上回るほどの消費には疑問符が付きます。
GDPを見る限りでは、依然として6.8%と高成長の中国があるのですから、本来ならば需要が旺盛のはずなのですが、どう考えてもその様な雰囲気はありませんので、こうした現実的な需要を見ていると、中国の6.8%成長は「嘘」だと断言しても良いところでしょう。
となりますと、生産国のどこかが音を上げるまでのチキンレースと言う事になりますでしょうか。→ ranking
特に脆弱な国程、危険な状態であり、ブラジルはオリンピックまで持つのか?など、色々懸念しているところでありますが、忘れてはならないのは、原油安のメリットであります。
産油国の米であっても、GDPにおける個人消費割合は大きいのですし、事故が起こる危険性はあるものの、原油安はどちらかと言えばメリットの方が大きい可能性だってあるのです。
また、特に日本はデメリットなんて探さないと見つからない位少ないのです。
来期は減益見通しが多くなりそうでしたが、この原油安で蘇る企業は山ほど出るはずで、相場は必ずこの状況を取りに行く日が来ます。
昨日もカラ売り比率が40%を超えておりましたが、売っている場合ではないと思うところです。→ ranking
まあ、目先は未だ下もあろうかと思いますが、将来的にどちらを向いているのかは、しっかり考えて行かなくてはならないところでしょう。
さて、今日は日経一面トップは日本マクドナルド売却のニュースでありました。
あれだけ消費者を裏切っておきながら下がらなかった株価も、遂に下落に転じましたね。
同社の株価は、株主優待によって支えられてきたとも言えますが、ファンドなどに売却となれば、当然利益の上がっていない状態で株主優待なんてとんでもないと、なるでしょうし、優待で吊り上げた株価で株を引き受けようなんてところがあるはずがないのです。
マクドナルド・マジック株価も、もはやここまででしょう。押し目買いなんて考えていたら、本当に怖い事になりかねません。
個人的にはマクドナルドの食べ物に何の興味も湧きませんが、株価には興味がありますし、しばし観察してみたいと考えているところでした。
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