昨日、ドラギ総裁は12月のECB理事会での追加の金融緩和を強く示唆し、ユーロが売られてドルが買われる展開になり、相対的に円は売られる展開となりました。
この流れが続くかどうかは分かりませんが、株に関しては他人の褌で相撲を取っている状態で、225先物は上昇となっております。
日銀は、自身で緩和をせずとも円安が出て来たのですから、儲かったなと思っているかも知れませんが、逆を言えば、自らの追加緩和は出来なくなったとも言えるでしょう。
一方米でありますが、これ以上のドル高はあまり嬉しいことではないと思いますが、この上で引き締めとなれば、更にドル高となってしまいますし、年内の利上げは不可能に近い状況と言えるでしょう。
引き締めは無理という事で、株は買われているのかと思うのですが、ECBは示唆しただけで、追加緩和を実行した訳ではありませんので、今後12月にかけては駆け引きが続く事になるでしょうし、相場の反応は一筋縄にはいかないだろうと思うところであります。
そして、これは日本にも言えるのですが、ほぼ可能性はないはずなのですが、マーケットは日銀の追加緩和に期待している部分もあったので、この分が巻き戻しに動く可能性はあります。
CME的には大分高いのですが、今日は週末でもありますし、大引けまで高いとは言い切れない状況かと思うところです。
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ところで、漠然と思う事なのですが、いよいよ政府は郵政三社を上場させ、1兆円以上の収入を得る事が出来ます。
長かった戦いと言いますか、くだらない争いも終わり、やっと終着点と言ったところでしょうか。
まあ、2次売り出し以降も成功させてなんぼであり、これでおわりではありませんが、まあとにかくこれで念願の売り出しが実現し、最後の国有巨大企業が民間企業と変わる時が来たと言っても良いかと思います。
しかし、その一方でありますが、日銀はETFを通じて6兆円以上の株を買いました。
これは、ETF市場の半分以上を日銀が買ってしまった事になります。
ETFなので、株主名簿に記載はされませんが、郵政三社を上場させて儲けたお金以上に、他の銘柄を買っている状態であります。
まあ、配当も得られますし、資産価値もあると言えますので、駄目とは言いませんが、巨大国有企業を民営化しておきながら、実質多くの企業を国有して行っているのと同義ではないかと思うのです。
ETFを使っているので、実質的に支配している訳ではありませんが、実質的には共産主義みたいな感じであります。
あくまでも漠然と違和感があるだけで、だからどうした?って程の事ではありませんが、この国は本当にこんな事で良いのでしょうかね?
とりあえず、日銀はETFの買い取り枠を使い切ってしまっており、それがこの相場停滞につながっているのかな?と思うところですが、またこの枠を作って買ってくる可能性はあるでしょう。
特に来週の日銀の政策決定会合では、大胆な追加緩和はともかく、新たな買い取り金額は設定してくる可能性はあるのかも知れないとは考えております。
ただ、大分先行して上げて来ておりますし、出た頃には大分織り込まれているかも知れません。
どうなるかは分かりませんが、冷静に観察しながら次の展開を考えて行きたいところです。
では、またお会い致しましょう。
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