ウクライナで武力衝突があるのではないか？とか、欧米のロシアに対する制裁措置がどうなるか？などが警戒されながらクリミアの住民投票が行われ、97％の住民がロシア編入を望むとの結果になりました。
色々な警戒があり、株式市場は大荒れとなっていたのですが、制裁措置は想定内であったし、武力衝突もなかったとの事で米国株は大幅に反発しましたし、225先物も反発しました。
先週末に振り返ってみれば経済的には大したことはなかったと言える様な事しか起こっていないとレポートし、この恐怖煽りに乗せられてはいけないとしてきましたが、正にそんな感じになってきたのではないかと感じているところであります。
ただ、米株の戻りに比べ、日本株の戻りは非常に弱いと言えますのは、やはり消費税増税を目前にしてまでも動きを見せない政府の姿勢にある様に思えます。
信じる方が馬鹿だと言われてしまえば身も蓋もないのですが、昨年末の大納会で「来年もアベノミクスは買いです！」と、声高々に演説をぶったのが安倍首相であります。
その後株価は急落し、一時は回復に向かいましたが、またも安値を伺う展開となっている訳です。
結局、想定通り駆け込み需要もありますし、この分ですと間違いなく消費は反動減となるのです。
世をどう見渡しても、このままでは消費が落ち込むのは目に見えており、どう考えても景気刺激策は必要なのですし、それをやると言ったのが首相なのですが、これが何も出てこない・・・。
これでは株価も下落で当然と思うところでありますが、去年はアベノミクスで株価が上昇したことを「成果だ！」と言っていたのですから、当然これからもそれなりの事をやらなくてはならないということになりますし、やると見て行動してよいと思うところですが、これがあまりに遅い！
これを嫌気して外資が逃げだしているとまでは言いませんが、政策を出せと苛立っている状態である事は間違いないと思うところであります。
また、何も出来ないと見ているのか、まだやるなと裏で圧力をかけているのかは分かりませんが、この状況を生かしてヘッジファンドが売り仕掛けもしている可能性は高いと見て良いでしょう。
単に政策促進ならかわいいものですが、これ程荒らされると素人は怖くて手が出せませんからね・・・。
このままではせっかくのNISAも国債を購入して終わりとなりかねません・・・。
いや、もしかするとそれが狙いだったりするのかもしれませんけどね。
まあ、何にしてもこのままでは確かにダメなのは確かでしょう。
後2か月もこの程度の株価でいるとなりますと、一年前に比べて株価は下がっているという状態になる様ですから、安倍政権はこの1年では何の成果も出せなかったということになるのです。
それを言ったら厳しいと言われるかもしれませんが、株価が上がったことを成果だと自慢していたのですから、当然株価が上がる政策を続けなくてはならないのです。
無茶にやれとは言いませんが、このままではダメなのは明らかであり、そろそろ動き出してくれないと話になりませんけどね。
ただ、大事な事を一つ忘れてはなりません。
日本の政策がどうであろうが、米の回復と成長は本物である！という事です。
昨夜出た経済指標は予想よりも好調であり、先日までの指標の落ち込みは寒波の影響であった事がここでも証明されてきた形であり、今後も良好な数字が出てくる可能性が高いのです。
確かに急落はしましたが、米国株は非常に堅調でありましたし、これからも当面は堅調な値動きを続けることでしょう。
日本株を中心に売買している我々には恩恵が少ないと言えますが、なんだかんだ言っても米と一番親密なのは日本なのですし、米が良くて良い事があっても、悪いことは少ないだろうと考えるところであります。
まあ、とにかく相場の基本として、弱いところで弱気になっても勝てないのです。
格言としては、相場は悲観の中で生まれるとありますが、私は正にその通りだと思うところであります。
内心安倍政権なんてくだらない事ばかりをやっていると思っているところではありますが、それでもこのまま終わることはないと考えてもいます。
何せ彼らの目標は8％への増税ではなく、来年の10％への増税なのですからね！
今はヘッジファンドに儲けさせようと考えているのか、単に楽観しているのか、それとも本当に窮地なのかは分かりませんが、とにかくこのままは終わらないと考えてよいと思うのです。
本当にただの無能集団で、このまま日本経済が崩壊すると見るなら売るしかありませんが、目先はともあれ、そこまで酷くもないだろうとは思うところでありますから、今は格言通りに行動して行けばよいだろうと思うところであります。
ただし、やはり銘柄は厳選して行きたいですね。
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