おはようございます。

昨日の東京株式市場はG7で円安に対する政府の見解が認められたとか、火種を残しただとかと、色々な思惑が重なって急激に進んでいた円安にブレーキがかかり、これまた急激に上昇していた株価にも大きな影響が出て日経平均は117.71円安の11251.41円と下落したのですが、個別銘柄では大変きつい下落になる銘柄も見られ、日経平均以上に辛い一日を味わった投資家の方が多かったのではないかと思っておりました。

ただ、一般的にはこの様に伝えられているのですが、この円安の背景にあるのは、決して日本の金融緩和策が影響してと言う事が中心ではないのです。

政府は自分たちのやっている事が効果を現していると自慢したいからこうして報道させているだけであり、事実は別のところにあるのです。

為替が未だ80円前後でうろうろしている時に、これから円安になると見ているので、ドルは買いであるとして来たのは、米がシェールガスによる恩恵で景気を回復させ、ドルが素直に強くなっていくと言う事を理由として挙げてきましたが、今尚その状況は続いておりますし、これからも続いて行く可能性が高く、更に円安は進むと見て良いでしょう。

また、違う視点から見てみると、日本は震災以降原油の輸入が増えて貿易赤字となっているのですが、貿易赤字国の通貨が上昇すると考える方がどうかしている訳で、政府の金融緩和策が多少円安を後押しするとしても、それが主因で円安になっている訳ではないと言う事を知っておかなくてはならないでしょう。

ですから、G20で日銀や日本政府が通貨安誘導をしていると言われたとしても、本当はなんて事の無い自然の動きだとでも言っておけば良いだけの事なのですが、実績を自慢したい政界人達はわざわざ墓穴を掘っていると言う事になるのです。

まあ、外人達もそこまで読めているからこそ、G7で批判を強めなかったのだろうとも思いますが、とにかく円安の背景にあるのは金融緩和策ではなく、米経済の復活劇であり、日本の貿易赤字であるのですから、見るべきところを誤ると目先の動きに翻弄されてしまう事になるでしょう。

ところで、日本の輸出はGDPの2割程度であり、それをサポートする為に円安が良いなどと言う恐ろしい理論がまかり通っているのですが、円安は輸入物価の上昇となるので、ますますエネルギー価格は上昇してしまうのです。

そうなっていきますと、確かに輸出産業は儲かるかも知れませんが、貿易赤字は益々拡大しかねないのではないかと思うところです。

本来、為替は高いに越したことなく、自然に円安になろうとしている訳ですから、本当は円安対策を練らなくてはならないところであり、政府のやっている事はあべこべであると思えてならない訳です。

今に円安が止まらないと嘆く日が来るのではないかと思えてなりませんが、今はこの真実を知った上で投資判断に行かしていければそれで良いと言うことになるでしょう。

ところで、村田製作所と資本業務提携を発表し、業績が急激に良くなっていくと判断して200円どころから推奨していた6801東光ですが、昨日になって村田製作所が300円でTOBを発表しました。

これにより大幅利食いとなりますので、めでたしめでたしと言う事にはなるのですが、何故にこの材料で株価が上昇しないのだろうかと言う疑問の答えがこれだったと言う事でしょう。

本来、村田製作所と資本業務提携をし、業績が急激に改善して行くのは目に見えていた訳ですし、当然500円位は行くだろうと考えておりましたし、もしかすると4桁もあるかも知れないと言う状態だったのです。

何せ大物投資家もかなり買ってきておりましたし、これは凄い事になるだろうと思って見ていたのですが、上昇しそうになっても直ぐに失速・・・。

結局、TOB価格は6ヶ月間の平均株価にプレミアムを付けてと言う事であり、TOBの為に相場が上昇しないように株価を押さえつけていたと言うのが答えでしょう。

まあ、利食いなので何の問題も無いのですが、もっと大きな相場を期待していた私としては、多少なりとショックではあります。

しかし、一応目の付け所は悪くなかった訳ですし、これからも精進し、次の投資対象銘柄を見つけていきたいと思うところであります。

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