高利回りを求めて国外の国債や株式などに資金シフトを続けてきた企業年金ですが、円高の影響がかなり出た様で、利回りが-5%程に低下してしまったようで、円高を是正して欲しいなどと意見が寄せられているようですが、何とも愚かな話でありますね。

そもそも、誰が海外で運用しようと考えたのか?どこで運用しようとその企業の自由であるのだから、海外で運用して損をしても企業の責任であり、国は全く関係のないことです。まあ、国がしっかりしてくれないから円高が進んでいるのであり、気持ちも分からなくもないのですが、リーマン破綻辺りから円高になっていく事は読めたはずで、その後も国外での運用方針を変えなかったのには問題があると言わざるを得ません。

また、投資なのですから、単年度で損が出るなんて事は当たり前であり、大事な事は10年、20年と運用して利益を出していく事でありましょう。目先損がでて大変だ!と大騒ぎしている様では、とても運用など出来るはずもありません。減るのが怖いのであれば、減らない運用をすれば良いのです。

そもそもですが、こんなにも金利が付かない世にあり、今まで通りに年金を支払うと考える方に無理があるのです。年金を支払う為に必要な利回りは何%で、その為には国内の運用では間に合わない・・・ならば海外で!と言う浅はかな考えが、こうした深刻なダメージを生み出しているのです。

はっきり言いますが、運用はそんな簡単な事ではありません。過去に証券会社が中心になっての年金運用がありましたが、証券のプロの運用ですら損が出て解散となってしまったのですから、企業年金のレベルでは失敗が出ても当然と言えるのです。そもそも中長期のビジョンは全く見えていないところがほとんどですからね・・・。

リーマンショックの後ですが、少ししてから為替は60円台にまで行ってもおかしくないとレポートしました。その当時はそんな訳があるか!といったご意見なども頂きましたが、今や60円台に行くと言っても、誰も明確に否定は出来ないでしょう。2年前からこうした為替の状況を読んできた訳ですが、少なくとも年金担当者と言うものは、こうした中長期のビジョンを予測して行動しなくてはならないのです。

しかし、結果は円高を読めずに5%もの損失だそうです。しかも、これは主要企業の平均である訳ですから、酷いところは何十%もの損失を出している可能性もある訳です・・・。運用にはセンスと度胸が必要で、そこに運も必要となりますので、自身で運用するのが一番とは言い難いところでありますが、ちゃんと考えて運用して行かないと、年金は期待はずれのものとなってしまうでしょう。

年金に期待するようでは、これからの世は乗り切れない様に思いますけどね・・・。

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