昨日、配当を未定としていた東電が、無配となったことを明らかにしました。今後の保証や原子炉の廃炉のことを考えると、無配は当然でありますし、予測していた事ですので特段驚くことでもありません。

原発の利便性ばかりが強調され、多くの国民がというか、世界中の多くの人々が騙されている原子力発電を見直すきっかけなる訳ですから、最悪の事故ではあるとしても東京で起こった訳でもありませんし、原発周辺の方々には非常に辛いところではあるのですが、一度立ち止まるという意味では一つのきっかけになったように思います。 → ranking

まず、原発というのは、そもそも沢山の放射性廃棄物が出てくる訳ですが、日本ではその最終処分場すら決まっていない状態であるにも関わらず、54基もの原発が稼働し、日々放射性廃棄物を生産し続けているのです。安全な地層処分を!なんてCMも目にしておりましたが、それは地下水の汚染を深刻にする可能性がありますし、とても納得出来る物ではないのです。

もちろん、ただ埋めるのではなく、コンクリートで施設を作りとでもいうのでしょうけれども、これだけの地震大国において、どんな施設ならば安全だと言い切れるのでしょうか?一度事故が起これば、そこはもう人も住めない廃墟と化すのです。そもそも、どうして地層処分なのか?要はどこにも捨てる場所がなかったと言うことです。廃棄物を処理する当てもないのに、どうして原発を動かし続けるのか?そもそもここに大きな間違いがあるとしか言いようがありません。 → ranking

また、核のゴミとは、この燃料として使えなくなった放射性廃棄物だけではありません。今回、初めて福島原発で廃炉の決定がなされた訳ですが、廃炉に伴って出される放射性廃棄物の量を考えると、いったいそれはどこに捨てるのだ?という疑問が湧きます。原子炉だけに限らず、どんな発電施設でも、いずれは廃棄しなくてはならなくなる訳ですが、原子炉から出る廃材は膨大ですし、それを処理する場所はない。だからこそ、いままでは廃炉にせずに無理矢理動かし続けてきた訳です。例え危険だと分かっていても、結局処理は出来ないのですからね・・・。

また、廃炉の処理費も問題で、電力会社の利益計算において、廃炉費用は完全に無視されたものであり、おそらくは永遠に廃炉にしないつもりで計算されていたはずです。永遠はおおげさだとしても、少なくとも今の経営陣が生きている間はそうはならないだろうと見込んでいたに違いありません。 → ranking

先日、米にある福島原発と同型機が20年の運転延長許可が出たそうですが、福島の事故の後でよくそんな決断が出せたものだと住民が怒り、知事が使用停止を命令したという話もありましたし、おそらくはこの廃炉という問題は、どの国の原発もその費用の事までを計算していないのでしょう。とにかく動かして利益を得る・・・そこしか考えていないのでしょう。

見ての通りだと思いますが、最終的な処分も出来なければ、運転も危ういものを動かし続けるのは不可能であると言うことになります。科学者や欲にまみれた経営者達は、これを教訓にとでも言うのかも知れませんが、ゴミの処分の仕方も決まっていないものを動かし続けるなんて事はあってはならないのです。 → ranking

本来、廃炉に伴うゴミの処分も含め、分裂を終えた核廃棄物などの最終処理費までもを計算に入れれば、原発はドル箱事業ではなくなるはずですし、こうして一度事故が起これば、もはや電力会社一社に何とか出来る問題ではなくなるのです。一刻も早く、こうした愚かな方向性を改め、まともな方向に動き出していくべき時でありましょう。

電気は必要ですが、その為に払う代償がこれほど大きくてはいけないはずなのです。

こんな大問題を語った後になんですが、一応未定とは言え、3月末には30円配当がある事が前提となっていたため、権利落ち後には配当分の株価が差し引かれているのです。配当分が差し引かれるのは、まあ分からなくもないのですが、その分の無配が決定したならば、株価にその分の値段を戻すべきではないのかと思うのです。 → ranking

しかし、こうした事例はいくつもあるのですが、株価が戻されたことは一度もありません・・・。ならば、最初から権利落ちで割り引き等しなければ良いのにと思うのは、私だけでしょうか?

最後になりますが、この原発事故で被害を受けた方に対しては、東電のみならず、全ての電力会社と国が責任を持って再生のお手伝いをすべきです。全国に原発を持つ各電力会社は、例え別会社だとしても、同罪であると言っても過言ではないのです。大至急電力政策を見直し、これ以上不幸な事故が起こらないことを切に願うところです。

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