ムーディーズによりギリシャ国債が更に格下げされ、ギリシャ国債は更に売られて金利は急上昇となり、利回りはEU内でダントツの9%台に入りました。IMFが支援するだとか、ドイツが支援するだとか、連日そんな材料で上げたり下げたりしてきた同国債ですが、本当に支援されるのであればこんなにも売られるはずがないと考えるべきであると思います。どうしてここまで売られるのか?それは、もはやデフォルトしかないという空気が流れているからであり、デフォルトしないと言っているのは同国に絡んだ政府筋だけと言えるでしょう。この相場が仕掛けである可能性は否定しませんが、全ては現実に向かって進んでいるのであろうと思います。

 おそらく、ギリシャ国内の様子を見、支援すると言っているドイツ国内の様子を見ていると、ギリシャ国民には借金は国の責任だから自分たちには関係ないという空気があり、ドイツ国民にはあんな奴らのためにお金は使えないという空気があるように思います。双方言い分は正当であるため、折り合いが付く気配は感じられませんので、もはやギリシャはデフォルト以外に道はないだろうという感じが濃厚であります。

 国的にはそれほど大きくはありませんし、赤字と言ったって日本に比べれば微々たるものですし、EU全体から見ても大した金額ではありませんので、デフォルトになったとしても大した問題ではないと思うのですが、問題はギリシャもユーロに参加している国であるという事です。当然ユーロが売られる材料になりますし良い訳はないのですが、このまま支援し続けていくよりは、デフォルトにして損失を確定させ、EUから脱退させる事によって、EU全体の保全は図れるかもしれません。一時的にはユーロが売られる原因になるかとは思いますが、決断は早ければ早いほどにその影響は少なくなると見て良いのではないでしょうか。

 よって、ギリシャがデフォルトになったとしても、新たな道筋が出来るという意味では決して悪材料という事にはなり得ないかとも思うのです。ただ、これでこの問題が終われば良いのですが、そもそも事の発端はゴールドマンが裏で糸を引いてギリシャの粉飾決算を手伝い、無理矢理EU入りを実現させていたであろうという疑いがある事です。

 デフォルトになったのはゴールドマンのせいだ!もし、そんな声が上がってくる事になると、これはもうただ事では済みません。私もニュースに出ている範囲でしか知らない事ではあるのですが、処罰されてもおかしくない状況だと思いますし、少なくとも何らかの規制ぐらいはしなくてはならないでしょう。実のところ、ギリシャのデフォルトよりもこっちの方が怖いのです。 →ranking

 ただ、ギリシャがデフォルトになったとして、これで出尽くしという事で相場が更に上に向かうという事は考えにくく、全体的には慎重な展開が続くように思います。世界中で財政出動が実行され、一見景気は回復してきているかのようにも見えるのですが、財政出動という蛇口を閉めても尚成長とならなければ、なんの意味もない事なのです。

 ちなみに、日本の話ですが、国民の貯金が巨額であるという甘えがあるとしても、バブル崩壊後10年以上蛇口を開けっ放しにしているのに、未だに景気は回復しておりませんし、蛇口を閉めるきっかけすら見えないのです。諸外国は貯金があまりありませんので、甘えはないかとは思いますが、一度公的資金の世話になった市場というのは、本当に甘ったれますからね・・・。各政府が民間の損失を抱え込んだ事により借金は黙認されておりますが、決してなくなった訳ではないのですから、甘ったれている場合ではないのですが、政治家は票欲しさに甘い事ばかりを言いますからね・・・。

 さて、出口はいったいどこにあるというのでしょうか?単にギリシャ問題が同国のデフォルトというだけで終わってくれれば、もしかするとその先には回復という道もあるかもしれませんが、そんな訳にもいかないというのが現状ではないでしょうか。問題は世界中に溢れたマネーがどんな動きをするのか?というだけの話でもあるのですが、経験した事がない巨額のマネーが市場に溢れておりますので、本当に常識では考えられない様な反応をする場合もある事でしょう。

 こんな時は無理をせずに、じっくりと事の成り行きを見守るべきでしょう。このまま1000円も2000円も上がっていく様な相場だけは想像出来ませんからね・・・。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。