流石に調整入りしているとは思いますが、世界中で溢れたマネーは日本株も押し上げ、国内勢が総売りに近い状態になってもなお外資の買いはとどまるところを知らず、流石に高値更新という動きにはなっておりませんが、相変わらず高値で推移しているのには驚かされます。

 そもそも、株を買う動機はなんでしょうか?株を買うという事は、その会社の先行きに対する明るい見通しや、新しい技術が夢となり、株価を押し上げる可能性があると思うからであったり、安定的な配当が目当てだったりという事になると思うのですが、今の日本にその様な明るさはありますでしょうか?

 輸出立国日本ですから、新興国の経済が発展すれば、確かに輸出も伸びるかもしれませんが、そもそも国内の人口は減る一方であり、ここにメスが入らない限りは国の発展はないといっても過言ではなく、子ども手当などの施策はあるとしても、それが十分な人口増加へとつながる可能性はゼロ以下でありましょう。そもそも政権が安定しておりませんので、いくらお金をもらえるからといって、20年程度の月日を要する子育てに踏み切れるか?と聞かれたならば、こんな政権の出す施策で子供を産むなどという人は居ないでしょう。

 しかし、昨日の国会答弁は酷いものでした。鳩山首相は、こんな事なら辺野古にしておけば良かった・・・などと言い出すし、ここまで来るとちょっと同情したくなる位かわいそうに見えてきました。社民党なんかと組むからこんな事になる訳で、最初から無理があるのは明らかだったのです。当の社民党も分かっているはずです。県外は無理だし、グアムなんて絶対米が飲む訳がないと・・・。しかし、党の存続のためには強弁姿勢を取らねばならぬといったところでしょう。

 業を煮やした米国が中国にやらせているのか?それとも小沢氏辺りがお願いしてやらせているのかは知りませんが、中国軍の動きが活発化しており、自衛隊の艦船の周りをヘリで周回したり、自衛隊の哨戒機であるP3Cを速射砲でロックオンしたりと、沖縄周辺での緊張感を高める演出まで始まりました。何としてでも沖縄から基地を撤去する訳にはいかないというのが米の考えですし、正直言ってそれに逆らう立場にはないのです。米に対して軍事面での主義主張をしようという事であるならば、少なくとも日本の防衛費は今の倍は必要なのではないかと思いますし、装備面も全く足りなくなるのです。まあ、就職難でありますから、防衛費を上げて自衛官も増やしてというのは国のためになりそうな気もしますが、そもそも自衛隊に入りたいという若者が少ないですから、防衛費を上げるだけでは難しいかもしれませんけどね・・・。

 そして、何よりこの借金の多さです。GDP比では200%位になっていると思いますし、国内で消化出来ているとはいえ、いくら何でもこの借金は多すぎです。せめて米の様に財政再建策(実現可能かどうかは別として)でも出さない事には、どこにも安心感などあるはずもないのです。財政再建なくしてこれ以上の株高はあるはずがない・・・と、私は思っているのですが、外資の買いパワーはとてつもない勢いで日本に向かってきているのも事実なのです。

 正直言って今の日本の経済的魅力を上げてみろといわれたら、堂々と手を上げてこれだ!といえるものがあるでしょうか?小さな芽は沢山あるとしても、それを生かすような政治になっておりませんし、買う理由などどこにも見当たらないと思うのは私だけでしょうか?

 IMFが今年の世界の経済成長率を上方修正して4.2%としましたが、10%位の成長を予測している中国はインドはまだ良いとしても、先進国に至っては1%程度の成長であるのです。しかも、それは政府出資の経済であり、民需ではないのです。更に問題なのは、物価です。少なくとも原油価格は直近安値から3倍にもなっておりますし、鉄鉱石の価格も上がる一方です。食料価格も上昇が懸念されており、どこもかしこも値上がりの状態なのです。例え平均で4.2%の成長だとしても、それを飲み込む程の物価の上昇がある訳で、これを成長といって良いのでしょうか?

 実際に新興国ではインフレが発生しており、あちこちで金融の引き締めが実行されているのですが、先進国でばらまかれたマネーは更に吸い寄せられる事となるのです。そして、この流れはある日突然に逆転するのです。何せ先進国のソブリンリスクは増幅する一方であり、その緊張感は増加の一途であるのです。特に日米英の財政悪化は悲惨な状況であり、本当にいつまでごまかせるんだ?といった危機的状況なのです。

 まあ、実際に事が起こるまではオオカミ少年的な記事となるかと思いますが、このまま世界景気が回復し、ハッピーエンドになる可能性は1%にも満たないとしかいいようがありません。今、我々に必要な事は、壊れてしまった経済を正面から受け止めることです。これ以上逃げても、もはや逃げ場所はないのですから、そうした事実をはっきりと説明し、本当に取るべき道を示してくれる政治家や政党が出現してくれる事を願うしかありません。

 本当に魅力ある国になり、心底皆が株を買いたいと思うような国を作ってくれれば、自ずと経済も活性化するのです。今はとても魅力ある国とは言い難いですが、必ずそうなる日が来ると信じてはおります。早めに政治家の皆様に目を覚まして頂き、本当に進むべき道を示してもらいたいところです。もはや痛みなしに正常化は出来ないところまで来ているのですが、完全に手遅れという事でもないかと思うのです。

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