今日、第一生命が上場するのですが、第一生命株にはどれ程の魅力があるのでしょうか?基本的に株価というものは、その対照となっている会社の収益からの配当をもらう権利に対して存在している部分であったり、今後の配当へ期待が大きくなると上昇したりするのですが、配当が増額されるかどうかは営業成績によるところが大きく、発展性のない会社の配当は増えて行きませんので、株価は下がるという事になります。 →ranking

 大手生保9社の3月末の国内株含み損益は、株価の上昇のおかげで全社黒字を確保したようで、第一生命の上場価格にも好影響となりそうですが、そもそも生保の業績は伸びる可能性はあるのでしょうか?黒字確保は株価がここまで無茶に上昇してきて得られているだけであり、株価が落ちれば再度赤字に転落する所も多いのです。

 今、少子化に加えて若者の生保加入率が下がり、今まで保険支払い者であった団塊世代は受取人となる時代になってきているのです。政府は少子化に歯止めをかける事も出来ず、借金を増やす一方で、国民は生活の不安が日々高まっている状態であります。

 そして、今の株価を維持しているのは外資の買いなのですが、その影で株価を支えているのは年金のホールドなのです。本来、年金運用というものは株価が上がればリバランスの為に売りを出すのです。なぜなら、株で運用する資金の範囲を先に決めてあるので、株価が上がれば売りに出してバランスを整えるというルールを作っているからなのです。 →ranking

 このルールは、過去に無謀な投資で巨額の損失を出したりという事件が起こったりしましたので、年金を守る為に必要という事で作られたルールなのです。年金資金で投資銀行の様な真似はしてはいけないのですから、当然といえば当然なのです。

 ところが、ここのところの株価の上昇にもかかわらず、年金は殆ど売って来ないのです。これほどに株価が上がっているというのに、何故に売りに来ないのでしょうか?そして、外資はとにかく買いまくっています。まるで年金が売りに来ない事を知っているかのようにです。

 今の株価の上昇が始まったのは、日銀が10兆円の新型買いオペの資金を20兆円に増やすと言う発表をしたところからなのですが、正直言って市中にこのお金が回る事は無く、せいぜい銀行の国債の買い付けが増える位の話ですが、ここを基点に買い上がりがスタートしていると見て良いでしょう。 →ranking

 想像の域は出ませんが、年金が売りに来ないのは政府の意向である可能性が高く、どういう訳かは知りませんが、一部の外資はその動向に確信を持っているのではないでしょうか。そうでもしなければこれほどの相場になるとはとても思えないのです。

 そして、ここへ来て強気のアナリストのコメントが目立つようになってきているのですが、本当にそんなに経済が良くなっていますか?また、明るい見通しが出来る様になるほどの変化はありましたでしょうか?変化があったとしても、それはアジア向けの外需であり、とても安定的になるとは思えません。儲かったとしても一部の輸出企業だけで終りです。

 そして、最大の懸念は日本の借金の増大です。この最大のリスクを何処まで無視していけるのか?今の日本はトラップ付きのお化け屋敷を目隠しで進んでいる状態です。無事に出口までたどり着ければ良いのですが、私はどう考えても無理なような気がしてなりません。 →ranking

 まともに買いたいのはやまやまですが、買うためには一度落ちるところまで落ちてもらわなくては買うに買えません。割り切って個別で売買する事もできますが、リスクを強く意識せねばならず、なかなか本気にはなれないのです。そんな中で底打ち鮮明などという記事もあったりするのですが、正気か!?としか言い様がありません。

 今は株価も何とかなっていますが、株価が何ともならなくなった時、日本の生保はどうなるのでしょうか?そもそも人口が増えない国でこれほどの生保全てが生き残れる訳がない・・・そう考えるのが自然だと思います。

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