株の売買に興味がある方で、ギリシャ危機を知らない方はいらっしゃらないかと思いますが、その実情はどこまでご存知でしょうか?危なそう・・・とか、誰か助けるでしょ?位の感覚ではちょっと危険と思いましたので、あくまでも私が知っている範囲ですが、ここで書いてみたいと思います。

 まず、ギリシャの年金ですが、55歳定年で、58歳からもらえるのですが、これは現役時代の93%が支給されるそうです。これ程支給されるのであれば、定年後に働くのは愚の骨頂ですよね。これに対してドイツの年金は現役時代の40%の支給なのです。ドイツ国民が自分たちの税金が、そんな国に使われるのを納得するはずもありませんね。

 また、有名な話ですがギリシャの消費税は19%と高額なのですが、消費者と販売者が結託しレシートを発行しない事により脱税をしているのです。ギリシャの脱税比率は、GDP比で25%と先進国最悪で、日本の10%を大きく上回ります。ドイツも15%程度でそこそこの脱税比率でもあるのですが、それよりも更に10%も上ですからね・・・。

 しかし、それを維持したいギリシャ国民はゼネストを断行し、国民の四分の一がデモに参加するというとんでもない事態に発展しているのです。しかも、政府は政府でお金を出さないならIMFに泣き付くぞ!と脅しをかける始末・・・。IMFが資金供給ともなれば、相当厳しい再建策を迫られますし、取り立てもまた相当厳しいものとなりますし、ユーロ全体へのギリシャ国債に対する債務免除も迫られる可能性もありますので、ユーロ売りは間違いないという状況になるでしょう。

 ギリシャを支援する可能性のあるドイツやフランスは、IMFに駆け込まれれば自分たちの使っているユーロが傷付くし、ギリシャを助ければ国民は納得しない・・・。正に前門の虎、後門の狼状態で、どちらに行っても無傷では済みません。金額的にはギリシャを助ける事は可能のはずですので、ドイツとフランスが支援を表明すれば、とりあえずはユーロ高になるでしょうし、危機は遠のくことになるのですが、確実に政権は吹き飛びますからね・・・。しかも、あくまでも目先であり、PIIGSは今後も危機であり続けるのです。メルケルさん、サルコジさんは、いったいどんな判断をするのでしょうか?

 ちなみにですが、日本の年金は33%程度だそうです。平均値だと思いますので、国民年金の場合は更に低い率だと思いますが、この程度の年金も支えられないほどに日本は傷んでいるのです。もはや33%も無理な状態で、しかも支払い開始も更に高齢化しそうです。まあ、この年金法を制定した時よりも、遥かに日本人の寿命が延びているのです。計算違いをさっさと認めて、これ以上ツケを後世に回すべきではないと思いますけどね・・・。

 ギリシャの話に戻りますが、この問題に特効薬などありやしないのです。何をやろうと円満解決など有り得ないので、連日色々なコメントを出しながら世の中の様子を探っているのでしょう。せめて選挙民の意見を取り入れなければ、自分たちの当選はないのですから、当然といえば当然です。

 よって、この問題がどう進むのかはさっぱり分かりません。おそらく現時点ではメルケルさんも、サルコジさんも頭を抱えている事でしょう。パパンドレウさんは、次はどう脅かそうかと死なばもろとも作戦かも知れませんが、まあとにかく身を切るのが先だとは思います。そして、その他PIIGS各国は、この問題の行く末を見ながら自分たちはどうしようかと作戦を練っている事でしょう。

 おそらく、ドイツもフランスもギリシャ後までも考えているからこそ、早期に答えが出せないのでしょう。実際にギリシャ国債も抱えてしまっているので、他人事ではないのですけどね・・・。

 ちなみに、この件で一番の悪事を働いたのはゴールドマンです。ギリシャなどの腐った国の財務を上手く金融商品でごまかして、あたかも健全な国のように装ってユーロに加盟させているのです。そして、そのイカサマのネタは全て握っているので、何処をどう攻めれば壊れるかを熟知しているのです。よって、ゴールドマンが売りで攻めない訳がないのです。何がどうなろうと、沢山の弱味を握っていますので、もがけばもがくほど深みに嵌り、ゴールドマンは売りで大儲けして行くことになるでしょう。

 結局オバマ大統領の側近の多くはゴールドマン出身ですし、米もまたユーロの弱味を握っている事になるでしょう・・・。本当に恐ろしい世の中です。

 こんな状況でどんな事が起こるのか?最終的に起こる事は分かるとしても、目先は読みようがありません。先行きをどんなに予想しようとも、単に賭けでしかありません。まあ、最終的に行き着くところは分かるので、基本方針だけは守って行けば良いのではないでしょうか。

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