自民党への恨みから始まった亀井氏の郵政再国有化作戦は亀井氏の勝利となった訳ですが、日本郵政への政府出資は三分の一を超えた事により、その経営の責任は政府へとつながり、そして国民の税金へとつながる事となりました。

 簡保の宿だとか、グリーンピアだとか、本当にくだらない物にお金をつぎ込み、そのツケを預金者ではなく国民に押し付けて来た郵政を再度国有化し、減り続ける貯金の奪い合いをさせるという恐ろしい事が行われようとしているのですが、こんな事にどれ程の意味があるというのでしょうか?

 先日、書類をA4封筒に入れて送ろうとしたのですが、郵便局に行ったら390円との事。そこでクロネコヤマトのメール便を思い出して、とりあえず出すのを止めてコンビニへ向かったのですが、店員に郵便物を出した所、80円で届けてくれるとの事!?郵便局で390円の物をクロネコが80円!?何かの間違いでは?と確認しましたが、やはり80円との事でした。

 もはや郵便局は不要ではなかろうか?確かに過疎地にはコンビニはないかも知れませんが、クロネコを扱う商店位はある訳ですし、商店もない様なところには郵便局すら不要な訳です。郵便局が民間の会社だというのであれば、何処に支店を出そうが採算が取れればそれで良いと思いますが、利権の事しか考えない国有企業にやらせる仕事ではないとしか言い様がありません。最後にツケを払わせられるのは我々国民であり、その頃には国有化を主導した本人はこの世には居ないでしょうし、居たとしてもそれを認識できる程の能力は残っていない可能性が高いかと思います。

 今、どうして株価が上がっているのでしょうか?失業率が改善した訳でもなければ、財政再建の道が見えた訳でもありません。買えそうな材料としては、ほぼゼロ金利が継続するという事と、国債の買い取りが継続する事と、形をごまかした新たな買い取りをする事、お金を市中にばら撒く事位ではないでしょうか。というよりも、米の株価が堅調なのでそれに牽引されているというだけの事かもしれません。

 米は実現可能かどうかは別として、夢は見れそうな財政再建策を出してきております。5年間で輸出倍増を達成出来るとすれば、確かに財政は再建するでしょう。世界にそれ程の購買力があるとは思えませんので、おそらくは無理だと思いますが、とにかく夢は見れます。株価の形成というのはこの夢が大事であり、政府の仕事というのは企業を国有化するのではなく、こうした夢を作り出して国民を動かす事にあるのではないでしょうか。また、せめて国民の足を引っ張らないようにすべきであるはずなのです。

 50年以上も続いた自民党政権は、バブルの崩壊と共に崩壊し、借金体質という悪い癖を作ってしまった訳ですが、日本がすべき事は一刻も早くこの体質を改善し、経済活動を正常化させることにあるのです。目先の苦しみを逃れる為に全てを先送りして来た日本。今は預貯金を勝手に拝借して目先を切り抜けておりますが、最終的には痛みを伴う財政再建が必要となってしまうのです。

 目先直ぐにソブリンリスクが増大するとは言いませんが、このままではそうなる日がそれ程遠くはなく訪れる事になるのではないでしょうか。ギリシャの状態を他人事だと思っていては行けないはずです。

 おそらく、郵便局を再国有化するというのは、危険な水準に達している国債をもっと買わせる為かもしれません。元々異常なぐらい買っているので、民営化してそれらが売られるのを阻止しようという事かも知れませんが、いずれにしてもろくな考えではありません。また、株価に関して言えば、通常の金融機関並に株を保有させようという事になると、これは株式市場にとって大きな材料となります。もしも、郵政を使って通常の・・・まで行くのであれば、これはどんなに先行きが危なかろうが買いに行くしかなくなります。

 さて、国有化の真意は何処にあるのでしょうね・・・。結局はその周囲に散らばる美味しい利権を手にしたいだけだとは思いますけどね・・・。

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