昨日、民主党は史上最悪のばら撒き予算を通過させました。政権が民主党に交代したのですから、それは今までと違う事が起こるのは当然でしょう。しかし、このばら撒き予算の財源は国債を中心とする借金なのです。相場はいつもと変わりない感じがしますが、実際は大変なことになっており、よく見れば各所に危険信号が点灯しているのです。もし、相場の参加者がそれらの危険信号を理解しているのであれば、私も特にコメントする事もないのですが、意外と気付いていない方も多いのではないでしょうか。

 まず、そもそも日本国債の約95%は国内で消化されているのですが、その多くは我々個人の預貯金や生命保険等の掛け金が、銀行や生保を通じて国債の購入へとつながっているのですが、不況と高齢化の影響で預貯金の切り崩しが増加傾向にあり、団塊世代の本格的な退職期を向かえる2012年には年間1兆円もの預貯金の切り崩しがあるといわれております。

 また、郵貯の預かり残高ですが、2000年末には250兆円ほどあったと記憶しておりますが、年々その残高は減り続け2009年には177兆円にまで減少しました。そして、今年と来年で20兆円ほどの定期預金の満期日が訪れるのですが、10年前からの金利とは雲泥の差であり、そのまま継続して行く可能性は低いと見られております。もし、この定期預金の多くが流出してしまうと、国債の購入枠が減ってしまう事になります。何せ郵貯マネーの8割は国債の購入に当てられておりますが、特に定期預金の殆どは国債になっているのです。個人向け国債の販売がどうとか言われますが、郵貯で定期預金をすれば国債を買っているも同然の状態なのです。個人向け国債の販売などというのは、ほぼ子供だましの世界であります。

 この様な状態でありますから、郵貯からマネーが流出するのは本当に怖い事なのです。亀井氏はそれが分かっているのでしょうね・・・。だからこそ再度国有化し、預金の限度額を上げて・・・という荒業をやっているのでしょう。私はそんな無駄な事はせず、基本的には市場に任せておくべきことと思います。

 更にいえば民業圧迫だと騒いでいる銀行ですが、ここも気の毒といえば気の毒なのですが、政府から中小企業にお金を貸せと1%の低利で巨額の資金が投入されたとしても、それを融資に使うことが出来ないのです。1%で借りたものを2%で貸せば儲かるので、普通に考えれば貸せるのですが、100社に1社が潰れただけで利益は飛んでしまうのです。10社に1社が潰れてしまう様な状況下で、どうして融資など出来ますでしょうか・・・。なので、銀行は1%で借りて、1.4%位の国債を買うのです。放っておけば国に1%に利息を払わなくてはなりませんからね・・・。

 もはや財政はボロボロなのです・・・。税収が36兆円で、92兆円の予算です。乱暴に言えば、収入の3倍の支出の生活なのですから、そんなものが続かないというのは誰にでも分かる事です。多分、政治家も官僚も分かっているのだと思いますが、目先の権益を捨て去る事は出来ないのでしょうね・・・。本当に残念ですが、これが現実です。

 また、この後には間違いなく補正予算が組まれることでしょう・・・。確かにお金を止めたら一気に崩壊します。車もテレビも需要を先食いしてしまったのですから、お金を止めたら即大不況に陥る事でしょう。ここまで壊したのは民主党ではないとしても、全く同じ路線を進んで欲しくて選んだ政党ではありません。根本を治療する気がないなら、さっさと退場すべきなのです。まあ、現時点では後釜がないのですけどね・・・。

 日本は本当に危険な状態になっているという事が少しは伝わりましたでしょうか?これに加えて少子化にも苦しんでいるのです。相場は一見平和にも見えますが、来るべき日の為に準備をしておかないと、本当に大変なことになってしまうのではないでしょうか。3月度メンバーの募集中です。ご興味のある方はこちらをご覧ください。

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